時を超える“再冒険ファンタジー”
『廻天のアルバス』は、牧彰久先生(原作)と箭坪幹先生(作画)が描く、タイムリープ×ファンタジーの新境地。
主人公アルバスたちが魔王討伐を成し遂げるも、その後の未来を完璧にするために再び“時間を戻す”という異色の設定で物語が展開していきます。
ただの冒険譚ではなく、「何度もやり直す」ことがテーマになっているため、運命に抗い続ける登場人物たちの葛藤や成長が強烈に胸に響くのが本作の魅力です。
魔物との戦いが繰り返される定番ファンタジーではなく、“魔物のいない世界”で何を見つけ、どう生き抜くのか。そんな問いが物語全体を通して読者に投げかけられています。
序盤(1〜3巻)の展開と読みやすさ
1〜3巻あたりでは、勇者アルバスと仲間たちが「繰り返す運命」の中で魔王に挑む姿が描かれます。
何度挑んでも敗北や失敗が待ち受けるなか、仲間との絆を深め、時を超えるたびに少しずつ世界の秘密が明かされていきます。
序盤は特に“タイムリープの仕組み”や“仲間たちの決意”が丁寧に描かれるので、ファンタジーに不慣れな読者でも自然に世界観に入り込める構成になっています。
王道の勇者ものをベースにしつつも、繰り返しによって「仲間を救えるのか?」「何を選択すべきなのか?」というドラマが強調されるため、物語性の深さが早い段階から楽しめます。
第6巻の注目ポイント
2025年9月18日発売予定の『廻天のアルバス(6)』では、物語に新たな風を吹き込む存在が登場します。
魔王を倒した後、平和になったはずの世界から姿を消したアルバス。仲間たちは彼を取り戻すために再び時を戻すのですが、そこに待っていたのは奇妙な病が広がる不穏な世界。
さらに、もう一人の勇者――ライマンとの出会いが、仲間たちの冒険を大きく揺さぶります。
“魔物のいない世界”という異質な舞台設定で、勇者としての意味や役割が改めて問われる展開。
ライマンの存在が希望となるのか、それとも新たな脅威となるのか──第6巻はまさに予測不能なストーリーが待ち受ける転換点となりそうです。
シリーズの魅力
『廻天のアルバス』は、タイムリープの仕掛けを活かした緊張感あるストーリーと、仲間たちの感情のぶつかり合いが魅力。
「繰り返すことでしか見えない真実」や「何を犠牲にしてでも救いたいもの」が描かれるため、シリアスな人間ドラマ好きにも刺さります。
また、作画による重厚な戦闘描写や幻想的な世界観も見どころで、王道ファンタジー好きも満足できる仕上がりです。
発売日と予約情報
『廻天のアルバス(6)』は、少年サンデーコミックス(小学館)から2025年9月18日発売予定。
タイムリープとファンタジーが融合した注目作で、新たな勇者の登場によってさらに盛り上がる展開が期待されています。
発売日に確実に入手するために、楽天ブックスやAmazonでの予約がおすすめです。
こんな人におすすめ!
- タイムリープ系のストーリーが好きな人
- 王道ファンタジーに新しい刺激を求めている人
- 仲間との絆や葛藤を描く群像劇が好きな人
- 不穏な世界観や“予測不能な展開”にワクワクする人
- 『リゼロ』や『シュタインズ・ゲート』のようなループ系作品に惹かれる人