まずはここから!『波津彬子短編集 ねこの夢 ひとの夢』ってどんな一冊?
『ねこの夢 ひとの夢』は、猫、怪異、そしてほのかなロマンスを軸にした短編を集めた、波津彬子ならではの世界観を味わえる短編集。
派手な展開や大きな事件が起こるわけではないのに、読み終わったあとに静かな余韻が長く残るのが特徴。
日常と非日常の境目がとても自然で、「もしかしたら本当にあるかもしれない」と思わせてくる距離感が心地いい。
怖さよりも美しさや切なさが前に出ていて、怪談が苦手な人でも手に取りやすい一冊になりそう。
短編集だからこその読みやすさ
本作は全6編を収録した短編集なので、1話ごとに区切りよく読める構成。
気分や時間に合わせて少しずつ読み進められるから、忙しい日でも無理なく楽しめる。
それぞれ独立した物語だけど、共通して流れる空気感があって、読み終えるころには一冊としての統一感もしっかり残る。
短編なのに、どの話もきちんと印象に残るのは、物語の余白の使い方がうまいからだと思う。
収録作品の見どころと雰囲気
「月曜日の猫は」では、スランプ中の作家のもとに曜日ごとに現れる猫という、不思議でどこか愛おしい設定が描かれる。
猫の存在が物語を静かに動かしていく感じが、波津彬子作品らしくて印象的。
「グラドストーン家の幽霊」は、“うるわしの英国シリーズ”の幻の番外編として、英国屋敷と幽霊という王道モチーフを上品に楽しめそう。
そのほか「秘密の想い人」「M夫人の幽霊」「夜の逍遙」「森羅万象を司る宮の姫君」と、題名だけでも惹かれる作品が並んでいて、全体的に幻想性が高め。
怖さよりも、切なさやときめきがじんわり残る構成になりそうなのが特徴だと思う。
45周年の節目にふさわしい一冊になりそうな理由
本作は、画業45周年を迎えた波津彬子による短編集として刊行予定。
長年描き続けてきた猫や怪異、そして人の心の機微が、より洗練された形で詰め込まれていそう。
描き下ろしイラストのカバーデザインも用意されているとのことで、本として手元に置きたくなる雰囲気がある。
初めて波津彬子作品に触れる人にも、これまでのファンにも、どちらにも向いた内容になりそうなのが嬉しいポイント。
こんな人におすすめ!
- 猫が登場する静かな物語が好きな人
- 怖すぎない怪談や幻想譚を楽しみたい人
- 短編で余韻の残る漫画を探している人
- ロマンチックで少し切ない雰囲気が好きな人
- 大人向けの落ち着いた作品を読みたい人
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猫と人、夢と現実、その境目にそっと触れるような物語をまとめて味わえる短編集。
『波津彬子短編集 ねこの夢 ひとの夢』は、発売日2026年2月10日を静かに楽しみに待ちたくなる一冊だと思う。

