アルスラーン戦記(23)を読んだら、胸がざわっとして眠れなくなるやつ。

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「アルスラーン戦記(23)」がついに登場。重厚な歴史ロマンに、ふっと息をのむファンタジーの緊張感が混ざってて、ページをめくる指が止まらないタイプ。荒川 弘さんの筆がキレッキレで、田中 芳樹さんの世界観がさらに深く広がる感じ、たまらない。

ここが熱い:王位空白のパルスで走り出す物語

アンドラゴラス王の急逝で、国の空気が一気に張り詰める。王都は静かなのに、地面の下で何かがごうごうと動き始めたみたい。アルスラーンはただの“優しい王子”じゃいられない。選択のひとつひとつに、国の未来がのしかかる。

帰ってきた影たちが、心を揺らす

新たに現れるのは、光ではなく“闇”をまとった強者たち。しかも過去の戦場で散ったはずの名だたる武人の姿まで……。懐かしさと怖さが同時に押しよせて、読んでる側も気持ちがざわつく。バトルはもちろん、心理のぶつかり合いが鋭い。

シリーズの積み重ねが効いてる(でもネタバレなし)

これまでの巻で描かれてきた“信じること”と“託すこと”。ダリューンの背中の頼もしさ、ナルサスの一手の冴え、エラムやギーヴの軽やかな機転。そんな積み重ねが、23巻では空気の厚みとして伝わってくる。過去巻を覚えている人ほど、視線や一言の重みでニヤッとできるはず。

初めてでも置いていかれない読み心地

用語や勢力図は壮大だけど、コマ運びは丁寧。場面の切り替えがわかりやすいから、ひさしぶりに戻ってきてもすっと乗れる。大局と個のドラマが両輪で走るから、歴史物が得意じゃなくても楽しみやすい。

絵が語る“重み”と“疾走感”

鎧の光、砂塵の舞い、剣戟のタイミング。静止画なのに音が聞こえそうなコマが多くて、戦いの「怖さ」と「美しさ」が同居してる。表情の描き分けも見逃せなくて、迷い、決意、後悔、祈り……感情の揺れが細やか。

こんな人に刺さる

  • 知略と騎士道、どっちも楽しみたい
  • 仲間の“関係性”で心を温めたい
  • 大きな歴史の流れの中で、小さな選択の尊さを味わいたい

読みどころメモ

王都の空気感

きらめく栄華の記憶と、静かに広がる不穏。石畳の冷たさまで伝わるような描写で、舞台の雰囲気にすぐ入り込める。

“英雄”の定義がゆらぐ瞬間

強さって力だけじゃない、というテーマがじわじわ効いてくる。言葉より行動、肩書より選択――そんなメッセージが胸に残る。

迷っている人へ

物語が大きく動くタイミング。今巻を押さえておくと、次の展開で絶対にワクワクできる。ペースは読みやすいのに、余韻は深い。通学の合間に少しずつでも、寝る前にじっくりでも相性◎。

基本情報

  • 書名:アルスラーン戦記(23) (講談社コミックス)
  • 著者/編集:荒川 弘(著)、田中 芳樹(原著)
  • 発売日:2025年9月9日
  • 出版社:講談社

あらすじ(要約)

大陸公路の強国・パルスで王が急逝し、玉座は空白に。若き王子アルスラーンは、国の未来を背負う覚悟を問われる。一方、蛇王の復活を狙う勢力が暗躍し、王都には不気味な影が差す。かつて戦場で散ったはずの名将の姿が現れ、闇の術で呼び戻された強者たちが次々と立ちはだかる。仲間への信頼と、自分自身の選択を武器に、アルスラーンは“過去の強さ”と“これからの正しさ”の狭間で剣を取る――そんな緊迫の一冊。

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