ここまで続いても、まだ伸び続けるゴルフ漫画ってすごくない?
「オーイ!とんぼ」は、ゴルフ漫画って枠を軽く飛び越えてくる作品。
勝ち負けだけじゃなくて、人との出会いとか、成長とか、人生そのものをコースに重ねて描いてくるから、読んでると気づいたら感情ごと持っていかれるんだよね。
ゴルフ知らなくても全然読めるし、むしろ「ゴルフってこんなに面白いの?」って思わせてくれるタイプ。
60巻まで続いてるのに、惰性感がほぼなくて、毎巻ちゃんと“今のとんぼ”を描いてくれるのが強い。
長期連載だけど、「ずっと追ってきた人ほど刺さる」し、「途中からでもちゃんと追いつける」不思議な読みやすさがあるのが、この作品の一番の魅力かも。
1〜3巻あたりの序盤を振り返ると世界観が分かりやすい
物語の始まりは、離島で育った少女・大井とんぼと、元プロゴルファー・五十嵐一賀の出会いから。
自己流でゴルフを覚えたとんぼのプレーは、理論から外れてるのに、なぜか全部理にかなってて、
その自由さと才能に一賀が驚かされるところから物語が動き出す。
序盤は派手な大会よりも、
「ゴルフって何?」
「上手いってどういうこと?」
っていう根っこの部分を丁寧に描いてくれるから、ゴルフ未経験でもすんなり入れる。
とんぼの明るさと芯の強さ、
一賀の過去と葛藤、
この二人の関係性が積み重なっていく感じが、後の巻数にもずっと効いてくるんだよね。
第60巻は節目だけど、まだ通過点な感じがする
第60巻って数字だけ見ると「もう終盤?」って思いがちだけど、
「オーイ!とんぼ」はむしろここまで来て、さらに深くなってる印象。
とんぼ自身のゴルフ観も、周囲の人たちの見え方も変わってきていて、
単なる成長物語じゃなくて、「自分はどうゴルフと向き合うのか」っていう段階に入ってる感じがある。
試合の描写も、技術だけじゃなくて心理描写が多くて、
一打一打に意味があるのが伝わってくるから、読んでて緊張感が途切れない。
60巻は、これまで積み上げてきたものを一度整理しつつ、
次のステージへの助走になる巻になりそうで、
「まだまだ物語は続くよ」って静かに言われてる感覚がある。
ゴルフ漫画だけど、人間ドラマが主役
この作品が長く愛されてる理由って、
ゴルフの技術解説だけじゃなくて、人間関係の描き方がめちゃくちゃ丁寧なところだと思う。
勝った人も、負けた人も、
それぞれの立場でちゃんと感情があって、
誰か一人を完全な悪役にしないのが「オーイ!とんぼ」らしさ。
読んでると、
「結果が全てじゃない」
「でも結果から逃げるわけでもない」
っていう、ちょっと大人なメッセージが自然に入ってくるのが心地いい。
発売日・予約情報
発売日:2025年12月26日頃
年末発売だから、年末年始にゆっくり読むのにちょうどいいタイミング。
60巻という節目の巻だから、
既刊を追ってる人はもちろん、
「気になってたけど手を出してなかった人」にもいい区切りになりそう。
こんな人におすすめ!
- スポーツ漫画が好きだけど、精神面も重視したい人
- ゴルフは詳しくないけど雰囲気を楽しみたい人
- 長く続く作品を腰を据えて読みたい人
- 成長していく主人公をじっくり見守りたい人
- 年末年始に落ち着いて読める漫画を探している人

