この作品、戦記ものなのに緊張感が異常すぎる
「幼女戦記」は、ただの異世界転生モノとか、軍事ファンタジーって枠に収まらないのが強すぎるんだよね。
合理主義と狂気が紙一重な主人公・ターニャを中心に、戦争というシステムそのものの怖さが、淡々と、でも容赦なく描かれていくのが特徴。
幼女の姿なのに、思考は完全に冷徹な軍人で、そこに“神”という理不尽な存在が絡んでくることで、物語はずっとピリピリした空気を保ってる。
読んでて爽快感よりも、「息詰まる緊張感」が勝つタイプの作品なのに、それがクセになって離れられなくなるんだよね。
そんなシリーズの最新刊、幼女戦記(33) は、戦局もキャラクター同士の因縁も、かなり激しくぶつかり合いそうな一冊として注目されてる。
ここまでの流れをざっくり振り返ると
物語の中心にいるのは、現代日本から転生した合理主義者・ターニャ。
神の存在を否定した結果、幼女の姿で戦場に放り込まれ、帝国軍の魔導士として生き抜くことになるっていう、スタートからしてだいぶハード。
帝国と周辺諸国との戦争は長期化し、どの陣営も正義とは言い切れないまま、ただ生き残るために戦い続けてる。
その中でターニャは、出世し、部下を持ち、作戦を立て、結果を出し続けるけど、そのたびに戦争の歯車として深く組み込まれていくのが皮肉すぎる。
30巻を超えたあたりからは、戦場もどんどん拡大して、個人の戦いというより「国家同士の意地と信仰と合理性」が正面衝突してる感じが強くなってきてる。
幼女戦記(33)で描かれる戦場と見どころ
最新刊 幼女戦記(33) の舞台は、ドードーバード海峡。
帝国と連合軍が激突する、かなり重要な戦場になりそうな場所。
かつて帝国最強のエース・オブ・エース「吟遊詩人」が散った地というだけで、もう嫌な予感しかしないんだけど、そこに
・ドレイクの末弟が率いる連合王国軍
・「最古参」ショーンズ特務中尉が率いる帝国軍
が正面からぶつかる構図。
ターニャが示してきた西暦的ドクトリンが、帝国軍全体に浸透しつつあり、戦局は帝国優勢に進んでいくものの、そこで立ちはだかるのが、神に愛された少女・メアリー・スー。
合理性 vs 神の寵愛、っていうこの作品の根幹テーマが、またしても真正面からぶつかりそうで、どんな犠牲が出るのか想像するだけで胃が重くなるやつ。
「神のイタズラはあまねく死の呼び水となる」というコピーも、あまりにも幼女戦記らしくて、軽い気持ちでは読めない巻になりそう。
発売日と予約情報
幼女戦記(33) の発売日は、2025年12月25日。
年末のタイミングでこの重さをぶつけてくるの、さすがとしか言えない。
シリーズを追ってる人はもちろん、戦局が大きく動きそうなこの巻は、物語の流れ的にもかなり重要になりそうだから、確実に手に入れたいなら予約がおすすめ。
こんな人におすすめ!
- 重厚な戦記・軍事ものが好きな人
- 合理主義と信仰の対立を描く物語に惹かれる人
- 主人公が常に正解とは限らない作品が好きな人
- 緊張感のある戦場描写をじっくり読みたい人
- 軽い気持ちでは読めない漫画を求めてる人

