命をつなぐ奇跡の再会と、その先に待っていた苦しい決断でした。
第9話はミンソク(志尊淳)の生還を喜ぶ暇もなく、彼の心の傷と向き合う時間が濃密に描かれました。
亡くなったはずの父・青木優(田辺誠一)との再会は感動だけでは片付けられず、長年抱え続けた孤独があふれ出す場面は見応え十分でした。
一方で、桃子(仁村紗和)との関係にも大きな転機が訪れます。
誰かを守りたい気持ちが、逆に大切な人を遠ざけてしまう切なさが胸に残る回でした。
父と息子のすれ違い、ミンソク(志尊淳)の選択、そして桃子(仁村紗和)の想いまで、それぞれの心理を中心に振り返ります。
ドラマ名:10回切って倒れない木はない
放送局:日本テレビ系
放送年月日:2026年6月7日
出演者:志尊淳、仁村紗和、京本大我、田辺誠一、キム・ジュリョン、オ・マンソク
生きていた父との再会は救いだったのか
アヤ:まさかドナーの正体が青木優(田辺誠一)だったなんて思わなかった。助かった安心よりも、まず頭が追いつかなくて一緒に固まってしまったよ。
リナ:驚きは大きかったけれど、再会したから感動の親子物語になるわけではなかったのが印象的だった。むしろ問題はそこから始まった感じ。
ミユ:私は青木優(田辺誠一)が泣きながら気持ちを話す場面が苦しかったな。ずっと忘れていなかったと言われても、空白の時間は埋まらないよね。
アヤ:そうなんだよね。命を助けてくれた事実は大きいのに、すぐ許せるかと言われたら別問題だと思った。
リナ:私は少し青木優(田辺誠一)に同情したかな。正解ではないけれど、追い詰められた末の選択だったことは伝わってきた。
ミユ:でも子どもの立場で考えると簡単には受け止められないよ。会いたかった時間が長すぎたから。
アヤ:ミンソク(志尊淳)が感謝と怒りを同時に抱えているように見えて、その複雑さがすごくリアルだった。
リナ:特に“今さら戻れない”という言葉は重かった。人生を積み重ねてきた人の実感があったと思う。
ミユ:再会なのに温かいだけじゃ終わらない。その後の余韻がずっと残る親子シーンだったね。
拓人が動かなければ見られなかった景色
アヤ:今回は拓人(京本大我)の存在感も大きかったよね。あの状況で父親の行方を追い続けた行動力に驚いた。
リナ:ただ行動力だけじゃなくて、違和感を見逃さない観察力もあった。物語を動かした立役者だったと思う。
ミユ:私はミンソク(志尊淳)の気持ちを考えながら支えていたところが好きだったな。無理に許せとは言わなかったし。
アヤ:確かに。普通なら感動の再会を演出しそうなのに、あくまで本人に委ねていた感じがした。
リナ:一方で、拓人(京本大我)は再会すれば何か変わると期待していたようにも見えた。そこは少し甘かったかも。
ミユ:私はそこまで思わなかったな。結果を求めたというより、真実を知る機会を作っただけに感じた。
アヤ:見方が分かれるところだね。でも病室から飛び出した時の頼もしさは本当に印象に残った。
リナ:誰かを救う方法が必ずしも医療やお金だけじゃないと示した存在でもありましたね。
ミユ:だからこそ、彼がつないだ縁がこれからどう変化するのか気になってしまう。
桃子の想いとミンソクの決断はすれ違ったまま
アヤ:レストランの場面は嫌な予感がしていたけど、実際に別れを切り出された時は言葉が出なかった。
リナ:ミンソク(志尊淳)は桃子(仁村紗和)を遠ざけることで守ろうとしていた。でもそれが本当に優しさなのかは難しいね。
ミユ:私は正直納得できなかったな。桃子(仁村紗和)は一緒にいたいと言っているのに、その気持ちが置いていかれた感じ。
アヤ:そうそう。迷惑をかけたくないという気持ちは理解できるけど、一人で結論を出し過ぎだと思った。
リナ:ただ、彼自身が傷ついている状態だから冷静な判断は難しかったとも感じた。自尊心の問題も大きい。
ミユ:でも桃子(仁村紗和)は負担だなんて思っていないよね。だから余計に切なく見えてしまった。
アヤ:彼女の言葉はまっすぐだったのに、ミンソク(志尊淳)には届かなかったのがもどかしい。
リナ:青木優(田辺誠一)の選択を責めていた人物が、似た形で大切な人から離れようとしている構図も興味深かった。
ミユ:そこに気付いた時、この別れはまだ終わりじゃない気がしたんだよね。
タイトルの言葉を忘れてしまったような夜
アヤ:子どもを助けようとして動けなかった場面は本当に苦しかった。あの瞬間の表情が忘れられない。
リナ:身体の問題以上に、自分の理想との落差に打ちのめされたように見えたね。
ミユ:こども食堂で過ごす時間が支えだったからこそ、自分の無力さを強く感じたんだと思う。
アヤ:でも私はまだ回復の可能性があるなら諦めるには早いんじゃないかとも思った。
リナ:そこは少し違うかな。諦めたというより、希望を信じる余裕すら失っている状態に見えた。
ミユ:どちらにしても、今のミンソク(志尊淳)は自分を責め続けているよね。それが一番つらい。
アヤ:だからこそタイトルの言葉を思い出してほしいんだよ。何度倒れても立ち上がってきた人だから。
リナ:物語としても、ここまで追い込んだからこそ最後にどう向き合うかが重要になりそうです。
ミユ:希望と不安が半分ずつ残る終わり方で、次回まで待つのが長く感じるよ。
今回の第9話は、命が助かった喜びよりも、その後に押し寄せる現実の重さが印象的でした。
特に父親との再会で感謝と怒りが入り混じるミンソク(志尊淳)の表情は強く心に残りました。
さらに桃子(仁村紗和)との別れの場面は、相手を想う気持ちがあるからこそ苦しくなる関係性を描いていました。
何度も困難を乗り越えてきたミンソク(志尊淳)が再び立ち上がれるのか。
そして桃子(仁村紗和)との距離は本当に離れたままなのか。
最終局面を前に、物語の行方から目が離せません。
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