坪田侑也先生の青春小説を夏嶋みき先生が漫画化した『八秒で跳べ』第1巻が、2026年11月16日に発売予定です。
物語の中心となるのは、バレーボールに打ち込んできた高校生・宮下景と、漫画を描いてきた真島綾。景の怪我をきっかけに接点を持った二人が、それぞれ「好きで続けてきたもの」と向き合っていきます。
スポーツの勝敗だけではなく、好きだったことが苦しくなってしまう瞬間や、そこからもう一度前へ進もうとする高校生たちを描いた青春ストーリーです。
漫画『八秒で跳べ』1巻の発売日は11月16日
| 作品名 | 八秒で跳べ 1 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年11月16日 |
| 原作 | 坪田侑也 |
| 漫画 | 夏嶋みき |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 発行形態 | コミック |
| ページ数 | 160ページ |
| 価格 | 880円(税込) |
| ISBN | 9784160902602 |
漫画版『八秒で跳べ』第1巻は2026年11月16日発売予定。
文藝春秋公式では「リアルな青春のすべてが詰まっている!」と紹介されており、春高バレー予選を目前に怪我をしてしまった景から始まる青春ストーリーとして案内されています。
『八秒で跳べ』は坪田侑也の青春小説を漫画化した作品
『八秒で跳べ』の原作は、坪田侑也先生が執筆し、文藝春秋から2024年に刊行された同名小説です。
坪田先生は15歳のときに執筆した『探偵はぼっちじゃない』で第21回ボイルドエッグズ新人賞を受賞。本作の題材となっているバレーボールについても、中学・高校時代に自身がバレー部に所属していた経歴があります。
そんな『八秒で跳べ』を漫画化するのが夏嶋みき先生です。
コミカライズ版は文藝春秋のWEBコミックサイト「Seasons」で2025年12月12日に連載がスタート。小説として描かれた景たちの青春が、漫画という新たな表現で描かれています。
全国を目指すはずだった景を襲った「怪我」
主人公の宮下景は、明鹿高校男子バレー部に所属する高校2年生。
チームは6月のインターハイ予選で初めて県大会準決勝まで進出し、同学年のエース・置久遊晴を中心に勢いに乗っていました。
3年生3人も引退せずチームに残り、次に待つのは春高バレー予選。
夏に敗れた全国常連の強豪校・稲村東との再戦も見据え、「いまのチームなら全国も目指せる」という状況まで来ていました。
ところが、大会を目前にして景が怪我をしてしまいます。
それまで当たり前のように自分のそばにあったバレーボールから、突然距離を置かざるを得なくなる。
全国を目指すスポーツ漫画の高揚感だけではなく、「自分が出られない試合」とどう向き合うのかという苦しさから物語が動き出します。
景の代わりにコートへ立つのは、辞めようとしていた北村
景の怪我によって、チーム内の人間関係にも変化が生まれます。
勝負となる稲村東戦で景の代わりに出場することになるのが、中学時代からのクラスメイトである北村です。
ところが景は、北村が大会後に退部届を出そうとしていることを知っています。
試合に出たくても出られない自分。その一方で、自分の代わりに出場するのは、バレー部を辞めようとしている仲間です。
「続けたいのに続けられない人」と「辞めようとしている人」が同じチームにいる。
単純なレギュラー争いとは違う感情が生まれるこの関係も、『八秒で跳べ』の青春群像劇としての面白さにつながっています。
もう一人の中心人物・真島綾が抱えているのは「漫画」の悩み
バレーボールと並んで、本作のもう一つの軸となるのが漫画です。
景が怪我をする前夜に出会ったのが、同じ高校に通う真島綾でした。
学校のフェンスを乗り越えようとしていた綾に驚き、自転車から転んだ景。そのことに責任を感じていた綾に、景はバレー部のポスター制作を依頼します。
圧倒的な画力を持ち、学園祭のポスターも手掛ける綾ですが、学校を休みがちで、親友にしか話していない秘密も抱えています。
景にとってのバレーボールと、綾にとっての漫画。
二人とも、自分が好きで続けてきたものがある。そして、その「好き」が以前のように楽しいだけではなくなっている。
異なるものに打ち込んできた二人が出会うことで、止まっていた時間が少しずつ動き始めます。
「スポーツ漫画」だけでは説明できない『八秒で跳べ』
バレー部が舞台なのでスポーツ作品としての要素は強いものの、『八秒で跳べ』のテーマは試合の勝敗だけではありません。
| 宮下景 | 真島綾 |
|---|---|
| バレーボールを続けてきた | 漫画を描いてきた |
| 怪我によってプレーできなくなる | 創作をめぐる悩みを抱えている |
| チームとの関係に揺れる | 学校や自分の居場所に揺れる |
| バレーとどう向き合うか | 漫画とどう向き合うか |
競技と創作という違いはあっても、二人に共通するのは「好きで続けてきたものとの距離が分からなくなっている」ことです。
好きなことだからこそ、うまくいかないと苦しい。周囲と比べてしまう。自分がそこにいる意味まで分からなくなる。
原作者の坪田先生自身も文春オンラインのインタビューで、何かに打ち込むことには楽しさだけでなく苦しさも伴うという趣旨を語っています。
「好きなことを続ける=いつも楽しい」とは限らない青春の複雑さまで描こうとしている点が、本作を読むうえで注目したいところです。
原作者自身がバレー部出身だから描けるチームスポーツの感覚
原作者の坪田侑也先生が中学・高校時代にバレー部だったことも、本作を知るうえで興味深いポイントです。
文藝春秋の原作紹介でも、バレーボールが一人のミスがそのままチームの失点につながる一方、全員がいるからこそ楽しさや勝利が生まれる競技であることが、本作の読みどころとして挙げられています。
景の怪我も、「主人公が試合に出られなくなった」という個人の問題だけでは終わりません。
代わりに誰が出るのか、その選手は何を考えているのか、残されたチームはどう戦うのか――。一人の離脱によって周囲の人間関係まで動いていきます。
個人競技ではなく、バレーボールだからこそ生まれる感情。
それが高校生たちの人間関係と結びついているのも、本作ならではのポイントです。
漫画『八秒で跳べ』を公式サイトで試し読みできる
コミカライズ版が気になる人は、購入前に文藝春秋のWEBコミックサイト「Seasons」で試し読みできます。
公式の試し読みページでは、宮下景や真島綾たちが漫画でどのように描かれているのかを実際に確認できます。
小説をすでに読んでいる人にとっても、文章で想像していた登場人物やバレーボールの場面が、夏嶋みき先生の作画によってどう漫画になっているのかを確かめられるのがコミカライズ版の楽しみです。
反対に原作未読の人なら、まず漫画版を試し読みして作品の雰囲気を確かめるという入り方もできます。
▶ 文藝春秋「Seasons」で漫画『八秒で跳べ』を試し読みする
原作小説『八秒で跳べ』も試し読みできる
漫画を読んで物語の先が気になった人は、原作小説から続きを読むという選択肢もあります。
原作は2024年に文藝春秋から刊行された全336ページの小説で、電子書籍ではBOOK☆WALKERなどで試し読みが用意されています。
漫画と小説では物語の見せ方も異なるため、コミカライズ版と原作を読み比べてみるのも楽しみ方の一つです。
▶ BOOK☆WALKERで原作小説『八秒で跳べ』を試し読みする
漫画『八秒で跳べ』1巻を購入する
漫画版『八秒で跳べ』第1巻は2026年11月16日発売予定です。
紙のコミックスはAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで予約・購入できます。ショップによって在庫状況やポイント還元などが異なる場合があるため、普段利用しているショップと比較して選ぶのもよいでしょう。
『八秒で跳べ』1巻は「好きなこと」に悩む高校生たちの青春コミカライズ
坪田侑也先生原作、夏嶋みき先生漫画の『八秒で跳べ』第1巻は2026年11月16日発売予定です。
怪我によってバレーボールから離れることになった宮下景と、漫画を描くことに悩みを抱える真島綾。違うものに打ち込んできた二人ですが、「好きで続けてきたはずなのに苦しくなってしまった」という部分では重なるものがあります。
バレーボール、創作、友情、挫折――高校生が自分の居場所と「好きなこと」にもう一度向き合っていく青春物語。気になる人は、文藝春秋「Seasons」の公式試し読みからコミカライズ版に触れることができます。









