仕事に疲れ切った人々と食事をめぐる、少し奇妙で不穏な物語『死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話』。
完結となる2巻では、出版社で記者として働く凜が、仕事をサボりながら自分を敵視する契約社員・伊藤への不満を募らせていきます。
そして陰口を耳にした凜が、怒りに任せてSNSへ危うい言葉を投稿したことから空気が一変。
捨てアカウントから届く不気味な返信、その直後に姿を消す伊藤と、偶然では片づけにくい展開が続きます。
凜の感情やSNS投稿の怖さ、食事が生む独特の読後感まで、3人がネタバレ込みで語ります。
作品名:死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話 2
作者:信豆めき、夕鷺かのう
出版社:KADOKAWA
発売日:2026年7月27日
死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話 2巻、凜の怒りが生々しい
ミコ:凜が伊藤への不満をどんどん溜めていくところ、怒りそのものより逃げ場のなさが残ったな。忙しいときに相手の雑な仕事まで目についたら、心が荒れるのも分かる気がした。
ユナ:その苛立ちは分かるけど、私は伊藤が凜を目の敵にしてる感じのほうが嫌だったな。仕事の負担だけでもしんどいのに、人間関係まで削ってくる職場って息が詰まりそう。
サキ:そこへ陰口まで聞いちゃうの、本当にきつかった!知らなければ流せたことまで全部つながって見えそうで、凜が一気に爆発する瞬間は読んでる私まで苦しくなったよ。
ミコ:あの爆発がSNSへの投稿につながるのも怖いんだよね。誰かに直接ぶつけるんじゃなく、一瞬の感情を文字にして外へ放ったことで、急に戻せなくなった感じがした。
ユナ:私は逆に、投稿した瞬間より返信が来るまでのほうが落ち着かなかったな。ネットの愚痴なら流れて終わると思いたいのに、知らない誰かが拾った途端に意味が変わるよね。
サキ:捨てアカウントから返ってくるの、画面越しなのに怖すぎるよ!誰なのかも何を知ってるのかも分からないから、凜と一緒にスマホを伏せたくなる感じだった。
ミコ:しかも凜の言葉がかなり危ういから、ただの返信なのか本気で受け取られたのか判断できないのが嫌だった。勢いで書いた一言が別の場所で動き始めたように見えたよ。
ユナ:そう考えると、伊藤への怒りより「誰が見ているか分からない」SNSの怖さが印象に残るな。自分では独り言のつもりでも、公開した時点でもう独り言じゃないんだよね。
サキ:私は凜が投稿したあと冷静になったときのことを考えるだけで胃が痛くなった!腹が立つ気持ちは消えなくても、あんな返信が来たら別の怖さで頭がいっぱいになりそう。
死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話 2巻、謎の返信が怖い
ミコ:捨てアカウントってだけでも嫌なのに、そのあと伊藤が姿を消すから一気に笑えなくなるんだよね。投稿と失踪が近すぎて、凜がどう受け止めるのか考えると怖かった。
ユナ:確かに。ただ私は、二つの出来事をすぐ結びつけていいのか迷いながら読んだな。偶然かもしれないって逃げ道が残ってるぶん、逆にずっと疑いが消えなかったよ。
サキ:私は偶然って思おうとしても無理だった!あの返信を見たあとだから、伊藤がいないって分かった瞬間に「まさか」ってなるし、ページを戻って確認したくなったもん。
ミコ:その「まさか」がずっと付きまとうんだよね。凜は実際に手を下したわけじゃないのに、自分の言葉が原因かもしれないと思ったら、何も知らないでは済ませにくそう。
ユナ:そこより私は、返信した相手の意図が気になったな。凜を助けようとしているのか、弱っているところにつけ込んでいるのか、それだけでも受け取る印象が全然違うよね。
サキ:助けるつもりだったとしても方法が怖いよ!優しい言葉だけならまだしも、伊藤が消えた事実まで重なると、親切なのか脅しなのか分からなくて落ち着けなかった。
ミコ:そうなるとタイトルにある「ごちそうしてくれるだけ」って言葉まで妙に怪しく感じるよね。本当にそれだけなのかって、ここまで来ると何気ない行動まで疑いたくなる。
ユナ:私はむしろ、その疑いがあるから食事の場面との落差が効く気がした。温かいものを食べる安心と、その周囲にある不穏さが同時にあるのが変な感覚なんだよね。
サキ:食べてる間だけほっとできるのに、頭の隅では伊藤のことが離れない感じがしんどい!お腹は満たされても全部安心できるわけじゃない、その空気がかなり残ったよ。
死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話 2巻、伊藤の失踪で空気が変わる
ミコ:伊藤が姿を消したと分かったところ、嫌いな相手がいなくなってすっきり、とは全然ならないのが印象的だった。直前の投稿があるから、凜まで巻き込まれたように感じるよね。
ユナ:それもあるけど、私は凜が伊藤に腹を立てていた事実まで急に重くなるのが怖かったな。昨日までなら普通の愚痴だったものが、失踪した途端に別の意味を帯びてしまうし。
サキ:あれは怖いよね!「消えてほしい」って思うのと、本当にいなくなるのは全然違うのに、現実になった瞬間は自分を責めそうで、凜の立場を想像したくなかった。
ミコ:言葉と現実の境目が崩れる感じが、この巻の不気味さなのかも。凜が追い詰められて出した言葉を、誰かがどこまで本気にしたのか分からないのがずっと引っかかった。
ユナ:私は伊藤にも事情があったのか気になったな。凜から見れば困った相手でも、姿を消したとなると、それまで見えていなかった面まで急に考えたくなってしまったよ。
サキ:そこまで考えられるのすごいなあ。私は失踪したってだけで怖くて、伊藤がどこにいるのかばかり気になった!無事なのかどうか分からない状態が一番落ち着かないよ。
ミコ:その不安があるから、誰かが凜の願いをかなえたみたいな形だったらどうしようって考えちゃうんだよね。望んだ結果に見えても、本人が望んだ方法とは限らないし。
ユナ:むしろ願いを勝手に解釈される怖さが強いよね。弱ってるときの言葉を切り取られて、それを本人の本心として扱われたら、後から否定しても追いつかなそう。
サキ:そう考えたらSNSに書いた一文がますます怖く見えてきた!指先だけで出した言葉なのに、誰かが拾った瞬間から凜の知らないところで動いてる感じがぞっとしたよ。
死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話 2巻、完結まで残る奇妙な読後感
ミコ:2巻で完結だと思うと、凜の出来事だけじゃなく、この作品で食べることがどう置かれてきたのかも考えちゃった。全部解決する魔法じゃないところが妙に残るんだよね。
ユナ:分かる。私は食事で人生が急に明るくなるというより、つらい時間を少し止めるものに見えたな。だからサスペンスの怖さと一緒にあるのが意外としっくりきた。
サキ:私はお肉を食べる場面が来ると単純にほっとしたよ!不穏なことばかり考えてた頭が一回食事に戻るから、その短い安心がすごくありがたく感じちゃった。
ミコ:その安心が永遠じゃないのも大事なのかもしれないね。食べ終われば現実は残ってるけど、少し落ち着いた状態なら、さっきとは違う見方ができることもありそう。
ユナ:ただ私は、優しさと危うさが近すぎて最後まで完全には安心できなかったな。「助けてくれる人」と思った瞬間にも、本当に信じていいのか一度考えたくなる感じ。
サキ:そこがこの作品の変な魅力だった!タイトルだけ見ると優しいごはん漫画っぽいのに、読んでると「この人、本当に大丈夫?」って何度も気持ちを揺らされたよ。
ミコ:しかも完結巻だから、不気味な出来事がどんな意味を持っていたのかまで含めて読み終えられるのがいいね。1巻から感じていた違和感も振り返りたくなったよ。
ユナ:私は凜が追い詰められていた状況を読んだあとだと、誰かを救うって何なんだろうって少し考えたな。相手の問題を消すことだけが救いではない気がするし。
サキ:私は最後まで「ちゃんと食べて、少しでも休んで」って気持ちになったよ!怖さはかなり残ったけど、温かいものを食べる場面だけは素直に大事にしたくなった。
『死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話』2巻は、凜の何気ないSNS投稿と伊藤の失踪が重なり、不穏さが一気に膨らむ完結巻でした。
捨てアカウントからの返信を境に、ただの愚痴だった言葉まで怖く見えてくる感覚が印象的です。
サスペンスの緊張感と、食事がもたらす一瞬の安堵が隣り合う独特の空気もおすすめポイント。
完結まで読んだあとには、誰かを助けることや言葉の重さについても振り返りたくなる一冊でした。






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