『新テニスの王子様』47巻は、長く続いたU-17W杯がついに決着へ向かい、スペインとの決勝戦が最高潮を迎える一冊。
シングルス1の徳川VSメダノレが壮絶な終盤へ突入する一方、待ちに待ったリョーマも再びコートへ戻り、これまで積み重ねてきた技が次々と蘇ります。
今回は、徳川とメダノレの戦いで胸に残った瞬間や、リョーマ再登場の高揚感、先輩や他国選手たちが見守る空気を中心に3人でネタバレ込みの感想会。
最終局面だからこそ感じた寂しさや、次巻への期待まで語ります。
作品名:新テニスの王子様 47
作者:許斐 剛
出版社:集英社
発売日:2026年6月4日
徳川とメダノレ、勝敗より先に「終わっちゃう」が押し寄せてきた
ミコ:徳川とメダノレの試合、ここまで来るとポイントが動くたびに決着が近づくのが怖かった。どっちが勝つかより、この時間が終わる寂しさまで混ざったよ。
ユナ:その寂しさは分かるけど、私は最後まで二人の意地がぶつかってる感じに引っ張られたな。決勝のシングルス1を任された重さが、ずっと残って見えた。
サキ:二人とも簡単に引かないから、読んでる私まで力が入ったよ! ここまで積み上げたものを全部出してるみたいで、ページをめくるのがちょっと怖かった。
ミコ:怖いのに止められないんだよね。徳川って日本代表の高校生として見てきた時間も長いから、この大舞台で戦い切る姿そのものにグッときちゃったな。
ユナ:私は徳川だけじゃなく、メダノレにも目が行ったよ。対戦相手だから倒してほしいのに、ここまで来ると彼が背負ってるものまで無視できなくなるんだよね。
サキ:それを感じると勝ってほしい相手を一人に決められないよ! 試合なのに、どちらかが負ける瞬間を見たくないって気持ちまで出てきて苦しかった。
ミコ:勝敗を決めなきゃいけないスポーツだから、その苦しさが残るんだろうね。派手な技が飛び交ってても、最後は二人の気持ちを追って読んでた気がする。
ユナ:そこは少し違って、私は派手さもかなり楽しんじゃった。ここまで超人的な領域へ来たのに、まだ試合として緊張できること自体が不思議なくらいだったよ。
サキ:派手なのも好きだけど、決着が見えた瞬間の空気は別だったな。長かったU-17W杯が本当に終わるんだって思ったら、急に今までの試合まで浮かんできた。
「リョーマだ!」の高揚感から、懐かしい技の連続で感情が追いつかない
ミコ:リョーマがまた前に出てきた瞬間、やっぱりこの人を待ってたんだって自分でも驚くくらいテンション上がった。登場しただけで空気が変わって見えたよ。
ユナ:その感じはあったね。ただ私は懐かしさより、今のリョーマが昔の技をどう扱うのかが気になった。積み重ねを見せるだけでは終わらなそうだったし。
サキ:私は技が出るたびに「あった!」ってなって忙しかったよ! 名前や場面を思い出すだけで昔読んでた頃まで戻されて、試合なのに同窓会みたいだった。
ミコ:同窓会って分かるな。これまで登場した技が並ぶと、リョーマ一人の試合なのに『テニスの王子様』そのものを振り返ってるような気分になるんだよね。
ユナ:だから私は少し不安にもなったよ。懐かしいものが次々出てくるほど、最後に向けて整理されてるようにも見えて、嬉しいのに素直にはしゃげなかった。
サキ:その言い方すると急に寂しくなるじゃん! 私は懐かしい技が出るたびに喜んでたのに、「これが最後かも」って思ったら一気に見え方が変わっちゃうよ。
ミコ:最後かもしれないからこそ、一つ一つを覚えておきたくなるんだろうね。技だけじゃなく、リョーマの表情まで昔と今を比べながら見たくなったな。
ユナ:表情を見るなら、私は余裕があるように見える瞬間ほど気になった。昔から変わらない部分と、世界を経験して変わった部分が同時にある気がするんだよね。
サキ:変わっててもリョーマらしい瞬間が来ると安心する! 長くいろんな選手を追ってきたけど、最後の局面でこの子を応援できるのがやっぱりうれしいよ。
コートの外にいる先輩たちまで映るたび、これまでの試合を思い出してしまう
ミコ:リョーマだけじゃなく、試合を見てる先輩たちの反応まで気になったな。誰かが見守ってるカットが入るたび、その人自身の試合まで思い出しちゃった。
ユナ:私は日本代表だけじゃなく、同じ大会を戦ってきた他国の選手が見てることに弱かった。敵だった人たちまで、この一戦の行方を追ってるのが熱いよね。
サキ:あれ本当に好き! コートに立ってないキャラを見つけるたびに「いた!」ってなったよ。大会で出会った人たちが同じ試合を見てるだけで胸がいっぱいになる。
ミコ:大会全体が一つにつながった感じがするんだよね。対戦したときはあんなに濃かった相手が、今度は観客側からリョーマを見る構図なのも不思議だった。
ユナ:その視線があるから、単なる個人戦より大きく見えるのかも。リョーマが背負ってるのは日本だけじゃなく、この大会で交わった選手たちの時間にも感じた。
サキ:背負ってるって言われると緊張するけど、私は先輩たちが見てるだけで安心したな。昔みたいにリョーマ一人で突っ走ってるわけじゃないんだって思えた。
ミコ:そこは大きな変化かもしれないね。最初の頃を思い返すと、今は本当にたくさんの人との試合や関係がリョーマのテニスにつながって見えるもんな。
ユナ:それでも最後は自分のテニスをするのがリョーマなんだろうね。周囲の期待を全部受け止めつつ、それに縛られない姿を次でも見せてほしいな。
サキ:みんなが見守ってる中でリョーマらしい一球が決まったら、私たぶん耐えられないよ! 嬉しいのと寂しいのが一緒に来て、絶対ページ閉じられない。
ここまで来て次巻が最後なんて、まだ心の準備ができてない
ミコ:四十七巻を閉じたら、試合の興奮より次が最終巻ってことが急に重くなったよ。ずっと続いてきた世界だから、あと一冊ってまだ実感が湧かないな。
ユナ:終わりを意識すると、今回の懐かしい技や観客の描写まで違って見えるよね。これまでの時間を少しずつ拾いながらゴールへ向かってる感じがしてきた。
サキ:ゴールって言わないでほしいくらい寂しいよ! でもリョーマが戻ってきて最後を任されるなら、どんな決着でもちゃんと目に焼き付けたいって思ってる。
ミコ:リョーマの試合がどんな形で締めくくられるかは大事だよね。昔の技が次々出てきたぶん、その先に今のリョーマだけの答えがあるのか期待しちゃう。
ユナ:私は勝敗だけじゃなく、大会が終わったあとの選手たちも少し見たいな。世界で戦った経験を持ち帰った彼らが、どんな顔をして次へ進むのか気になる。
サキ:後日談は絶対ほしい! 跡部や不二たちが普通に話してるだけでも泣く自信あるし、試合が終わった瞬間に全部おしまいだと気持ちが追いつかないよ。
ミコ:そう考えると、最終巻は試合の決着と別れの両方を読むことになるのかな。四十七巻で過去が次々よみがえったから、最後の景色まで大切に見たいね。
ユナ:ただ、この作品なら最後まで予想通りには終わらない気もする。今まで何度も想像を超えるテニスを見せてきたし、締め方でも驚かせてくれそうだよ。
サキ:驚かされても笑わされてもいいから、読み終わったあとに「テニプリ好きでよかった」って思わせてほしい! 最後の一冊、楽しみなのに開くのが怖いよ。
『新テニスの王子様』47巻は、徳川VSメダノレの壮絶な戦いとリョーマの再登場によって、U-17W杯の終幕を強く意識させられる一冊でした。
歴代の技が飛び出す試合や、先輩たち、他国の選手たちが見守る空気は、長くシリーズを追ってきた人ほど胸に残りそうです。
派手な超人テニスと積み重ねてきた歴史を同時に味わいたい人には特におすすめ。
次巻では最後の勝負の行方と、リョーマたちがどんな景色へたどり着くのかを見届けたいです。
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