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みいちゃんと山田さん 4巻 感想・ネタバレ|近づいた二人なのに苦しい、夏の夜が胸を締めつける

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『みいちゃんと山田さん』4巻では、みいちゃんの生い立ちに興味を持った山田さんが、彼女の過去の記憶に耳を傾けながら、正反対だった二人の距離をさらに縮めていきます。
しかし一方では、DV彼氏・マオ君との関係を断ち切れないみいちゃんが、山田さんの前から姿を消す事態に。
二人が仲良くなったからこそ感じるもどかしさと、夜の世界へ傾いていくみいちゃんの危うさが強く残る一冊です。
この記事では、二人の関係の変化、マオ君の存在、みいちゃんの行動、夏の空気がもたらす読後感をネタバレありで語ります。

作品名:みいちゃんと山田さん(4)
作者:亜月ねね
出版社:講談社
発売日:2025年09月22日

こんなに近づいた二人なのに、安心できないのがつらい

ミコ:山田さんがみいちゃんの過去の記憶に静かに耳を傾けるところ、二人がここまで近づいたんだと思うと感慨深いのに、なぜか安心だけでは読めなかったな。
ユナ:安心できない感じは分かるけど、私は育った世界がまるで違う二人が東京で出会ったことのほうに目が向いたよ。似ているから近づいた関係じゃないんだよね。
サキ:違う二人だからこそ、距離が縮まっているのが私はうれしかったな。これまでのみいちゃんを思うと、過去の記憶を山田さんが聞いているだけでも胸にきたよ。
ミコ:胸にくる一方で、山田さんが生い立ちに興味を持つという距離感も面白いんだよね。ただ面倒を見るだけじゃなく、みいちゃん自身を知ろうとしている感じがした。
ユナ:知ろうとする姿勢があるから、私は二人を単純な保護する側とされる側には見たくなかったな。正反対なまま仲良くなっていくところに惹かれたんだよね。
サキ:その仲の良さを感じるほど、この巻の苦しい部分が余計に刺さるんだよ。せっかく近づいたのに、全部がそれだけで良い方向へ向かうわけじゃないのがつらい。
ミコ:関係が近づくことと、みいちゃんが抱える問題が消えることは別なんだよね。そこを一緒にしないから、二人のやり取りにも妙な生々しさが残った気がする。
ユナ:生々しさで言うと、山田さんが相手を知れば何でも解決できるわけではないところも気になった。近い相手だからできることにも限界があるように見えたな。
サキ:限界を感じても二人の時間まで否定したくはないな。私は正反対の二人が距離を縮めてきた事実そのものを、この巻では大切に受け取りたくなったよ。

マオ君との関係を見ていると、「助けたい」だけでは届かない

ミコ:マオ君との関係を断ち切れないみいちゃんを見ていると、外からなら離れればいいと言えても、本人にとってはそんな単純な話じゃないんだと感じたよ。
ユナ:単純じゃないのは確かだけど、私はDVという事実がある以上、マオ君の存在そのものにかなり緊張したな。二人の関係を見るたび、落ち着かない気分になった。
サキ:その緊張がある中でみいちゃんを見るの、本当にしんどかったよ。危うい関係だと分かっていても離れられない姿に、私はもどかしさばかり膨らんじゃった。
ミコ:もどかしいからこそ、山田さんとの距離が近づいていることとの対比も強く感じるんだよね。大事に思う人ができても、それだけでは変わらないものがあるんだな。
ユナ:それもあるけど、私は誰かの優しさが万能ではないところに引っかかった。山田さんがそばにいることと、みいちゃん自身の状況は分けて考えたくなったよ。
サキ:万能じゃないって分かると余計につらいね。私は助けたい人がそばにいても届かないことがあるという距離に、この巻でいちばん胸を締めつけられたかも。
ミコ:届かなさが見えるから、みいちゃんが山田さんの前から姿を消してしまうところも重かった。二人が仲良くなった流れを知っているほど、落差が大きかったな。
ユナ:姿を消したという出来事だけでも十分重いんだよね。私はそこに理由や気持ちを勝手に足すより、それまでの二人の距離を思い返すほうがずっと苦しかった。
サキ:私も二人の時間を思い返しちゃったよ。近づけたことが無意味だったとは思いたくないのに、それだけではどうにもならない現実を見せられた気がしたな。

「お金を稼がなきゃ」が加速させる空気に、心が追いつかない

ミコ:みいちゃんが「お金を稼がねば」という方向へ強く動いていくところ、私は読んでいてかなり焦ったな。勢いが出るほど、立ち止まる余裕がなく見えたんだ。
ユナ:焦る感じは分かるけど、私はお金が必要だという意識そのものより、それが状況の変化を加速させていくところが怖かった。夜の街との距離も近く感じたよ。
サキ:加速していく感じ、本当に落ち着かなかった。みいちゃんって元々空回りすることがあるから、勢いがつくほど私は「ちょっと待って」って言いたくなったな。
ミコ:立ち止まってほしくなるのに、本人の中では稼ぐことへ意識が向いているんだよね。そこを外側から簡単に正せない感じが、この作品らしくて苦しかったよ。
ユナ:外側から見れば危うく感じても、みいちゃんにはみいちゃんの動き方があるんだと思わされたな。だから私は行動だけを見て責める気にもなれなかったんだよね。
サキ:責めるより先に心配になるよね。私はこれまで笑顔で働いていたみいちゃんを思い出して、お金への必死さが見えるほど、その笑顔まで重く感じちゃった。
ミコ:以前の姿まで思い出すのは分かるな。仕事に馴染んできた流れを知っているからこそ、同じ夜の街でも今回は居場所とは違う怖さが強く見えた気がする。
ユナ:夜の街の見え方が変わったというのはあるね。華やかな仕事場としてだけじゃなく、人が深く入り込んでしまう場所としての側面が前に出てきたように感じた。
サキ:その空気に夏が重なるのも私は忘れにくかったな。明るく開放的な季節のはずなのに、この二人を見ていると、むしろ胸の奥がざわつく夏に感じられたよ。

「最初で最後の夏休み」という響きが、楽しいだけでは終わらない

ミコ:大人になれない大人たちの「最初で最後の夏休み」っていう空気、私は楽しそうな言葉なのに妙に切なく感じたな。ここまでの出来事があるから軽く読めないよ。
ユナ:軽く読めないのは同じだけど、私は「大人になれない大人達」という捉え方が気になった。年齢だけでは測れない不器用さが、登場人物たちに重なって見えたな。
サキ:不器用さって言われると、みいちゃんと山田さんが東京で出会えたことまで愛おしくなるよ。正反対なのに仲良くなった時間だけは、大切にしたくなった。
ミコ:大切に思うほど、みいちゃんが姿を消した出来事との落差が残るんだよね。私はこの巻を読み終えてから、二人が距離を縮めた場面を思い返してしまったな。
ユナ:そこを思い返すなら、私は山田さんが過去の記憶に耳を傾けていた時間かな。相手を理解したつもりにならず聞くこと自体に、意味があるように感じたんだ。
サキ:聞いてくれる人がいることはうれしいのに、それだけで全部を変えられないのが苦しいね。私はそのどうにもならなさまで含めて、二人から目を離せなかったよ。
ミコ:どうにもならない部分があるから、「本当の優しさって何だろう」まで考えちゃうんだよね。助けることと寄り添うことの違いも、読後にずっと残っていたよ。
ユナ:私は答えを出さなくてもいい気がしたな。誰かにとって何が正しいか簡単に決められないからこそ、二人の行動をそのまま見ていたいと思わされたんだよね。
サキ:答えがないままでも、こんなに気持ちを持っていかれるのがすごいよ。私はこの先も、みいちゃんと山田さんの関係や夜の街の人たちを見届けたくなったな。

『みいちゃんと山田さん』4巻は、距離を縮めた二人の温かさと、DV彼氏・マオ君との関係を断ち切れないみいちゃんの危うさが重なり、素直に安心させてくれない一冊でした。
過去へ耳を傾ける山田さん、稼ぐことへ意識を向けるみいちゃん、そして姿を消してしまう展開が特に印象的です。
誰かを思う優しさだけでは届かない現実まで描くところがおすすめ。
今後も二人や夜の街の人々をどう描いていくのか注目したいです。

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