42歳の晶が婚活や洋服のリメイク、人との出会いを通して自分のこれからと向き合っていく『婚活とミシン もう一度恋がしたいけどめんどくさい気もする』。
3巻では、ついに思いが通じた絲山との新しい関係が始まる一方、洋装店に残された元妻と子供の痕跡が晶の心を揺らします。
さらに映画館では元婚約者の大樹と偶然再会し、大樹の妻・まゆりも二人の接触に気づくという落ち着かない展開に。
ようやく前へ進めそうな晶の恋がどう揺れたのか、絲山との穏やかな時間や大樹との再会、そしてまゆりの不穏な行動まで、読了直後の3人がネタバレ込みで語ります。
作品名:婚活とミシン もう一度恋がしたいけどめんどくさい気もする 3
作者:和田フミ江
出版社:秋田書店
発売日:2026年5月15日
婚活とミシン 3巻、晶と絲山の恋が始まったのに素直に安心できない
ミコ:やっと晶と絲山の気持ちが通じたのに、洋装店に元妻や子供の痕跡が残ってるのを見た瞬間、私まで胸がざわっとした。幸せだけで進まないのが妙に現実っぽかったよ。
ユナ:そのざわつきは分かるけど、私は絲山に過去があること自体より、晶がそれを目の前で実感してしまうのがきつかったな。知識として知るのとは全然違うよね。
サキ:そこより晶の気持ちを考えたら切なくなった!ようやく誰かを好きになる怖さを越えたところなのに、今度は自分の知らない時間がそこら中に見えるんだもん。
ミコ:知らない時間って言い方、まさにそれかも。だから絲山と好きな映画を観たり、焼き鳥を食べたりする何気ない時間が、余計に大切なものとして見えた気がする。
ユナ:私は逆に、その穏やかさがあるから過去の痕跡も無理に消さなくていいのかなって思った。晶だって大樹との過去はなくせないし、お互い様な部分もあるよね。
サキ:そう考えると少し楽になるね。でも晶には、今度こそ誰かといる時間を怖がらず楽しんでほしいって思っちゃう。二人で映画を観てる空気、ずっと続いてほしかった。
ミコ:その願いが出てくるところで大樹との再会だから、タイミングが意地悪なんだよね。絲山との未来を考え始めた晶の前に、終わったはずの過去が急に戻ってきた感じ。
ユナ:大樹が現れたことで、絲山だけに過去があるわけじゃないって形になるのは興味深かったな。晶も自分の中に残っていたものを確かめる時間になったように見えた。
サキ:私はそんな冷静に見られなかったよ!映画館で元婚約者と偶然会うだけでも嫌なのに、その後の流れまで読むと「お願いだから今の幸せを壊さないで」ってなった。
婚活とミシン 3巻、大樹との再会で晶の過去がまた動き出す
ミコ:大樹と再会した場面、昔の恋が復活するというより、晶が過去と今の自分を並べて見せられてる感じがしたな。絲山との関係が始まった直後なのも効いてたよね。
ユナ:確かに。ただ私は大樹の側にも家庭があるから、懐かしい再会だけでは済まない危うさのほうが気になった。誰か一人の気持ちだけで動ける関係じゃないんだよね。
サキ:その危うさが本当に嫌な予感しかしなかった!大樹の妻のまゆりが晶との再会に気づいたところから、恋愛漫画なのに急に別方向の怖さが増した気がしたよ。
ミコ:まゆりが絡んでくると、晶と大樹が何を思ったかだけでは終われなくなるんだよね。過去の恋そのものより、その過去を見ている第三者がいることが怖かった。
ユナ:私はまゆりの行動を見ながら、彼女側にも積み重なった事情がありそうなのが気になったな。だからって晶への接近が安心できるわけじゃないけど、単純にも見えなかった。
サキ:事情があるとしても、晶に近づいてくる空気は怖かったよ!何を知っていて何を聞きたいのか読めないから、普通に話してる場面でもずっと身構えちゃったもん。
ミコ:その身構える感じ、晶の真面目さとも相性が悪いんだよね。相手の話を雑に切り捨てる人じゃないからこそ、まゆりが来たらちゃんと向き合おうとしそうで心配になる。
ユナ:そこは晶らしいよね。でも私は、まゆりの話を聞くことが逆に真相へ近づくきっかけになる可能性もありそうに感じた。大樹からだけ聞いても見えないことはあるだろうし。
サキ:それは知りたいけど、晶がまた傷つくのは嫌だなあ。せっかく絲山との関係で前を向けそうなのに、大樹夫婦の問題まで背負い込む展開にはならないでほしいよ。
婚活とミシン 3巻、まゆりの接近で恋愛から一気に不穏な空気へ
ミコ:3巻で一番頭に残ったの、私はまゆりが晶の存在を意識してからの空気かもしれない。何か起こる前から「このままでは終わらなそう」って感じがじわじわ来たんだよね。
ユナ:私は逆に、まゆりを怖い人だけで片づけるにはまだ早い気もしたな。余裕のなさが見えるぶん、大樹との間で何があったのか知ると印象が変わる可能性もありそう。
サキ:そうかもしれないけど、私は読んでる間ずっと怖かった!晶はまゆりと争いたいわけでもないのに、向こうから距離を詰められる感じが逃げ場なく見えたんだよ。
ミコ:晶が争うタイプじゃないから余計にね。仕事でも人の思いを受け止めようとするところがあるし、その誠実さが今回は自分を守るより先に出そうなのが気になった。
ユナ:その誠実さって、服のリメイクにもつながって見えるんだよね。持ち主の事情を無視して作り替えるんじゃなく、残したいものを拾う感じが晶自身にも重なって見えた。
サキ:服の話になるとちょっと救われる!いろいろ抱えてる人の大切なものが別の形になって残るのを見ると、晶の過去だって消さなくていいのかもって思えてくるんだよね。
ミコ:過去を消すんじゃなく形を変えて持っていくって考えると、絲山との恋にも合うよね。二人とも以前の人生をなかったことにせず、新しい関係を縫ってる途中みたい。
ユナ:そう見ると、まゆりは過去との付き合い方が晶とは違う人物として置かれてるのかもしれないね。晶がどう向き合うかで、今の恋への覚悟も見えてきそうだな。
サキ:私は難しいことより、晶がちゃんと自分の幸せを優先できるか見届けたい!人に優しいぶん我慢しそうだから、絲山にはその変化をちゃんと気づいてほしいよ。
婚活とミシン 3巻、消せない過去を抱えた二人のこれからが気になる
ミコ:晶にも絲山にも消せない過去があるって分かってから、二人が一緒にいる場面の見え方が変わったよ。まっさらな恋じゃないからこそ、何気ない時間が大事に思えた。
ユナ:それも分かる。私は二人が過去を全部説明し合うより、少しずつ今の日常を増やしていくほうが似合いそうに感じたな。映画や食事みたいな時間を重ねてほしい。
サキ:それ絶対いい!大事件なんてなくていいから、好きな映画を観て焼き鳥を食べて、帰り道にどうでもいい話をする二人をもっと見たいって本気で思っちゃった。
ミコ:そんな普通の時間を望みたくなるのも、今巻がかなり不穏だった反動だよね。大樹との再会もまゆりの接近も、晶がやっと手にした日常を揺らすものに見えたし。
ユナ:一方で、その揺れを越えないと晶自身も過去を整理しきれないのかもしれないね。大樹とのことをどう受け止め直すかは、絲山との未来にも関わってきそうだった。
サキ:そこを越えたらウェディングドレスへの気持ちも変わるのかな。あれを手放せる日が来たら、晶が昔を忘れたんじゃなく前へ進めたようで泣いちゃいそうだよ。
ミコ:ウェディングドレスは晶の変化が見えそうなものだから、これからどう扱われるか気になるよね。ミシンの物語らしく、思い出にも新しい形が生まれたら素敵だな。
ユナ:私は次巻でまゆり側の事情がどこまで見えるのかも気になる。今巻の行動だけでは分からない部分が多いから、晶との会話で大樹との関係まで見えてきそうだよね。
サキ:私はもう晶と絲山を静かに恋させてあげてって気持ち!でも不穏なところで終わったぶん、まゆりが次に何をするのか怖くても読まずにはいられないと思う。
『婚活とミシン』3巻は、ようやく始まった晶と絲山の恋に、それぞれが抱える過去が重なってくる一冊でした。
映画や食事を楽しむ二人の穏やかな空気が心地いい一方、大樹との再会やまゆりの接近によって一気に漂い始める不穏さも強烈です。
過去を消すのではなく抱えながら前へ進もうとする大人の恋と、服に込められた思いが重なるところもおすすめ。
次巻ではまゆりの真意と大樹夫婦の事情、そして晶と絲山が今の関係をどう守っていくのかに期待したいです。

























