『ブラック・ラグーン』13巻では、フランスから来た刺客「五本指」を巡る騒動がついにクライマックスを迎えます。
仲間を裏切ったルマジュールを待っていたのは、バラライカ率いる遊撃隊と、容赦なく追い詰められていくかつての仲間たち。
銃撃戦の決着だけでなく、レヴィがルマジュールの保証人となり、ロアナプラで生きるための面倒を見る姿もかなり印象的でした。
この記事では、五本指の結末で感じた怖さ、レヴィとルマジュールの距離感、ダッチに残る謎、そしてロックと張の会話から見えた今後まで、読了直後の3人がネタバレ込みで語ります。
作品名:ブラック・ラグーン 13
作者:広江礼威
出版社:小学館
発売日:2023年12月19日
五本指の決着、あまりの容赦なさに逆に言葉が止まった
ミコ:バラライカたちに追い詰められてから、五本指の仲間が散っていく速さにゾッとしたよ。大騒ぎしてた相手でも、死ぬ時はこんなにあっさりなんだって思った。
ユナ:そのあっさり感は怖かったけど、私はルマジュールが生きる側へ踏み出したことの方が意外だったな。仲間を裏切った以上、もっと悲惨な結末も覚悟してたよ。
サキ:私も絶対もっとひどい目に遭うと思ってた! だから生き残れそうだと分かった時、安心した直後に「ここロアナプラだった」って急に怖くなったんだよね。
ミコ:生き残ることがハッピーエンドとは限らない街だもんね。それでもホテル・モスクワに忠誠を誓う形で居場所ができたのは、かなり大きな転換に見えたよ。
ユナ:そこより、かつての仲間との関係を引きずり続けなかったのが印象に残ったな。迷い続けるより、生きるために切り替えるルマジュールらしさが出てた気がする。
サキ:切り替えが早いからこそ、私は逆に寂しくなったよ。さっきまで一緒だった相手が死んでも街は普通に続いていく感じが、この作品らしくて嫌な余韻だったな。
ミコ:その余韻があるのに話自体は重くなりすぎなくて、五本指編のテンポは独特だったね。銃撃戦の緊張と、ルマジュールの軽さが妙に同居してたと思う。
ユナ:私はむしろ、バラライカが出てきた時点で結末の冷たさが決まった感じがしたよ。遊撃隊に狙われる側へ回った瞬間、空気が一気に変わって見えたんだよね。
サキ:そう言われると、やっぱり一番怖いのはあの人かも。派手に怒鳴らなくても「もう逃げられない」って感じがして、五本指よりバラライカの方を見ちゃったよ。
レヴィがこんなに世話を焼くなんて、ちょっとニヤける
ミコ:ルマジュールの保証人をレヴィが引き受けたの、かなり好きだったな。突き放すようなことを言いながら、結局ちゃんと生きる道まで面倒を見るのがレヴィっぽいよ。
ユナ:その面倒見の良さは意外だったけど、私は二人の悪態を言い合える距離がちょうどよく見えた。妙にきれいな友情にならないから、むしろ相性がよさそうなんだよね。
サキ:二人が並んでると姉妹みたいでちょっと可愛かった! 命のやり取りをしてた話なのに、生活の話へ移った途端、急にルマジュールが身近に見えてきたよ。
ミコ:ロアナプラで暮らすためのパスポートや銃の話まで出てくるのも新鮮だったね。今まで当然みたいに省かれてた部分だから、街へ入る感覚を一緒に味わえたよ。
ユナ:そういえば街を案内するような流れも珍しかったよね。長く出てきた場所なのに、ルマジュールの目を通すと「こんな街だったな」って改めて見えた気がした。
サキ:私は水着やバニー姿まで出てきたのに笑っちゃったよ。殺されるかどうかでハラハラしてた子が、急に別方向で馴染み始めるから感情が忙しかったんだよね。
ミコ:その振れ幅が五本指編の軽さにもつながってたのかもね。レヴィが誰かをロアナプラ側へ迎え入れる役になるのも、昔を思うとかなり面白い変化だったよ。
ユナ:でも私は、完全に優しい姉貴分になったとは思わなかったな。レヴィなりの線引きは残ってるし、その冷たさが消えないから二人の関係も信用できる気がする。
サキ:その距離だから好きなのかも! ベタベタ仲良くするんじゃなく、悪態をつきながら助ける感じがいいし、ルマジュールが今後また出てきてほしくなったよ。
ダッチのこと、知ってるつもりだったのに急に分からなくなった
ミコ:「ラ・ムッシュ」がダッチなのかって疑いが出てから、昔から知ってるはずのダッチが急に謎の人物へ戻った感じがしたよ。まだ何か隠してるのかって気になる。
ユナ:それもあるけど、私は答えを全部出さないまま終わったのが逆によかったな。ダッチって過去を細かく話すタイプじゃないし、曖昧な部分が似合ってるんだよね。
サキ:私は知りたいけどね! ずっと頼れる船長として見てきたから、裏に何かありそうな描写が出ると「お願いだから変なことにならないで」って不安になるよ。
ミコ:その不安は分かる。五本指編は一区切りついたのに、ダッチの件が残ることでラグーン商会そのものへ視線が戻った感じがして、次の話への入口にも見えたな。
ユナ:むしろ私は、レヴィやロックが変化してる中でダッチだけ何も変わってないように見えてたから、ここで過去を匂わせるのが妙に引っかかったんだよね。
サキ:そう考えると怖いなあ。普段は一番落ち着いてる人なのに、そのダッチが中心で揉め始めたら、レヴィもロックも今までみたいには動けなさそうだよね。
ミコ:ラグーン商会の中の関係まで揺れるなら、これまでとは違う緊張感になりそうだよね。外から来た敵を倒すだけじゃ済まない話にもつながりそうな気がする。
ユナ:ただ、今巻だけでは断定できないからこそ想像が膨らむんだよな。ラ・ムッシュの正体とダッチの過去が本当に重なるのか、まだ疑って読んでいたいところ。
サキ:私は疑いながら待つの苦手なんだけど! でもダッチが何を抱えてるのかは知りたいし、答えが出た時にラグーン号の空気が変わらないでほしいとも思うよ。
ロックの言葉を聞いた張の反応、こっちまで少し怖くなった
ミコ:五本指編が終わった後で、ロックと張のやり取りに空気を変えられたな。ロックが自分の進む道をかなり定めているように見えて、昔より危うく感じたよ。
ユナ:そこは私は逆で、迷い続けてた頃より覚悟が固まったとも見えたな。ただ、張がその考えに一言挟むから、素直に成長だとは喜べなかったんだよね。
サキ:私は張が何か言う時点でもう怖いよ! あの人ってロックの危うさをかなり早く見抜いてきた感じがあるから、今回も嫌な予感を置いていかれた気分だった。
ミコ:ロックがロアナプラに染まったというより、自分からこの街での役割を作ろうとしてる感じもするよね。そこまで行くと、以前とは立ってる場所が違って見える。
ユナ:でも私は、暴力とは別の方法で動かすロックらしさは残ってほしいな。張みたいな顔役へ近づくとしても、同じ種類の人間にはならない気がしてるんだよね。
サキ:それは残してほしい! レヴィが撃つ横でロックだけ違う武器を使う感じが好きだから、全部この街のやり方に染まったら私はちょっと寂しくなると思う。
ミコ:今巻でレヴィが誰かを街へ迎える側になったのと並べると、二人とも立場が変わってきたよね。長く読んできたからこそ、その変化が妙に重く感じるな。
ユナ:さらにダッチの謎まで動きそうなら、次はラグーン商会それぞれの過去や現在が交差する話もありそう。今巻で残った種がどこへ向かうのか楽しみだよ。
サキ:やっぱり最後はバオの店みたいな空気に戻ると安心するんだよね。シリアスになっても、あの街の日常へ帰ってくる感じだけは次も残っててほしいな。
『ブラック・ラグーン』13巻は、五本指編の容赦ない決着と、ルマジュールを迎え入れるレヴィの意外な面倒見の良さが強く残る一冊でした。
銃撃戦だけでなく、ロアナプラで暮らす日常や街の空気を改めて味わえるところもおすすめです。
一方でダッチの過去には謎が残り、ロックの覚悟にも以前とは違う危うさが見えてきました。
次巻ではラグーン商会の面々がどこへ進むのか、そして張が見つめるロックの行く先にも期待したいです。
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