『木更津くんの××が見たい』13巻は、本編の前後をつなぐ番外&続編集の第1弾。
25歳の旭と鬼上司だった竜男の出会いを双方の視点から振り返りつつ、結婚後の二人が東京と金沢を行き来する新婚生活、その先で芽生えた「子どもが欲しい」という旭の思いまで描かれます。
過去編では、厳しく見えた竜男の内側にあった旭への気持ちが見えるのが大きな見どころ。
現在編では、妊活と仕事のトラブルが重なり、何でも一人で抱え込みがちな旭と、それを受け止める竜男の距離感が胸に残りました。
この記事では、二人の若い頃の空気、新婚夫婦としての変化、旭の揺れ、木更津くんやエッコちゃんの後日談まで、ネタバレ込みで読後の余韻を3人で語ります。
作品名:木更津くんの××が見たい 13
作者:萩原ケイク
出版社:小学館クリエイティブ
発売日:2026年03月11日
木更津くんの××が見たい 13巻、25歳の旭と竜男が想像以上に不器用だった
ミコ:25歳の旭、今よりずっと必死で、竜男に認められたくて仕事へ食らいつく感じが妙に生々しかった。空回りしても立ち上がるところ、ちょっと応援したくなったよ。
ユナ:その必死さ分かる。私は旭より、厳しく接している竜男の視線が思った以上に揺れていたのが意外だったな。鬼上司の顔だけじゃないと分かると、昔の場面まで違って見えた。
サキ:竜男の視線、あれ反則っぽいよね。私は旭が「似合う女性になりたい」って頑張るほど切なくなった。好きな人を目標にしすぎて、自分まで追い込んでる感じが苦しかった。
ミコ:追い込んでる感じはあったね。でも、仕事で結果を出したい気持ちまで全部恋だけには見えなかったな。旭自身の負けず嫌いも混ざっていて、そこが今の旭につながる気がした。
ユナ:その負けず嫌いが今につながるの、納得。そこより私は、竜男側も旭を気にしていたと分かる瞬間が好きだった。片思いだと思っていた時間が、実は少し重なっていたんだね。
サキ:気持ちが重なってたと思うと急に甘く見えるよね。なのに二人とも素直に近づかないから、読んでて「もう!」ってなった。今の夫婦姿を知ってるぶん、若い二人が可愛かった。
ミコ:若い二人の不器用さ、今との差が効いてたね。あと竜男の厳しさも、ただ怖いだけじゃなく見えてきたけど、当時の旭にはそんな余裕ないよなって思って笑えなかった。
ユナ:当時の旭には無理だよね。私は逆に、今だから竜男の内側を読めるのが番外編らしくて楽しかった。答え合わせというより、二人の記憶を別角度から覗いた感じがしたな。
サキ:別角度って言い方いいね。私は最後まで、若い旭の「振り向いてほしい」が胸に残ったよ。結婚後の二人を知ってるからこそ、あの必死さが報われたんだってじわっときた。
木更津くんの××が見たい 13巻、新婚の幸せと妊活の苦しさが同時に来る
ミコ:過去編の必死さから新婚生活に移ると、二人の距離がちゃんと近くなってて嬉しかった。東京と金沢で離れてても、月イチで会う時間を大事にしてるのが二人らしいよね。
ユナ:月イチって聞くと寂しそうなのに、会えた時の安心感は濃かったね。でも私は、順風満帆に見えるほど旭が次の願いを強く持つ流れが、すごく現実っぽく感じたな。
サキ:次の願いが「子どもが欲しい」なの、嬉しさと怖さが一緒に来たよ。竜男と結婚できた幸せが大きいぶん、その先も叶えたいってなる旭の気持ち、胸がぎゅっとした。
ミコ:その怖さ、妊活が思うように進まないところで一気に増した気がする。仕事まで重なると、旭って休むより頑張る方へ行くから、読んでるこっちが先に心配になったよ。
ユナ:心配になるの分かる。でも、私は旭が弱くなったというより、欲しい未来が具体的になったから焦りも具体的になったように見えた。仕事だけなら押し切れた方法が通じないんだよね。
サキ:押し切れないの、つらいよね。しかも幸せな新婚生活の中で悩んでるから、余計に誰にも言えなくなりそうでさ。旭が一人で抱え始める空気、読んでて落ち着かなかった。
ミコ:一人で抱える空気は重かったね。そこに竜男がどう入るかで、上司と部下だった頃との違いが見えた気がする。正しさで引っ張るより、夫として隣に立とうとしてたよね。
ユナ:夫として隣に立つ感じ、私も印象に残った。むしろ竜男が仕事のできる旭に張り合わないから、二人の会話が変な勝負にならないのがいい。旭も頼れたら少し楽なのにね。
サキ:頼ってほしいって私まで思ったよ。竜男と結婚できて嬉しいっていう旭の気持ちがちゃんとあるから、悩みの場面も暗いだけじゃないんだよね。幸せだからこそ苦しい感じだった。
木更津くんの××が見たい 13巻、竜男の受け止め方に夫婦になった時間を感じた
ミコ:竜男って何でも解決できそうに見えるけど、今回そこだけで終わらないのが好きだった。旭が煮詰まった時に、能力で上から片づけるより気持ちを受け止める方へ行くのが印象的。
ユナ:受け止め方は大きかったね。ただ私は、竜男が完璧だから安心というより、旭の強さを怖がらないところが合ってると思った。仕事ができる者同士でも張り合わない空気があるよね。
サキ:張り合わないの、ほんと救われる。私は旭が頑張れば頑張るほど苦しくなる場面で、竜男が敵にならないだけで泣きそうだった。夫婦ってこういう時に差が出るのかもって思ったよ。
ミコ:敵にならないって大事だね。でも旭も、受け止めてもらえば即安心できるタイプじゃなさそう。自分で納得するまで走りたい人だから、竜男も待つ加減が難しそうだなって感じた。
ユナ:待つ加減は難しそうだよね。そこより、若い頃は竜男に追いつこうとしていた旭が、今は対等に悩みを共有する相手になってる変化が好き。時間がちゃんと積もって見えた。
サキ:対等になったのに、旭の中には昔の頑張り癖が残ってるのが切ないよ。結婚したから全部解決じゃなくて、幸せになった後にも自分との付き合い方が続くんだなって残った。
ミコ:幸せの後も続くって、今回の空気そのものかも。そういえば二人が離れて暮らしながら夫婦を続けてるのも、形を無理に一つへ寄せてない感じで、私はけっこう好きだったな。
ユナ:その形、私も好き。私は逆に、距離があるからこそ旭が抱え込んだ時に竜男が気づけるのか不安にもなった。月イチの濃さだけじゃ埋められないことも出てきそうだよね。
サキ:その不安を次でどう越えるか見たいな。私は二人が同じ家にいることより、しんどい時に同じ側へ立てるかが気になる。今回の竜男なら、そこは期待していい気がしてる。
木更津くんの××が見たい 13巻、木更津くんたちの後日談まで読めるのが嬉しい
ミコ:旭と竜男が濃かったぶん、木更津くんやエッコちゃんの後日談が入ると空気が少し変わってほっとした。二人とも本編の後でも人生が続いてるって感じられたのが嬉しい。
ユナ:ほっとするの分かる。私は木更津くんを見ると、旭との関係だけで止まった人じゃないんだなって改めて思えた。仕事人としても一人の人としても、前より余裕が見える気がした。
サキ:余裕が見えると嬉しくなるよね。私は木更津くんにはもう、誰かの物語の途中じゃなく自分の幸せを掴んでほしいって思った。読んできた時間が長いぶん、妙に身内目線になる。
ミコ:身内目線になるの分かるなあ。一方で、旭と竜男が結婚した今だからこそ、木更津くんの先を別の軸で見られる気もする。恋愛だけじゃなく、どんな大人になるのか気になった。
ユナ:別の軸で見たいよね。それとエッコちゃんのその後が入ったのも嬉しかったな。本編で交差した人たちが、旭たちの結婚で消えずにそれぞれ進んでる感じが心地よかった。
サキ:それぞれ進んでる感じ、好き。私は番外編ってご褒美みたいな甘さだけを想像してたから、妊活や仕事のしんどさまで来たのが意外だった。でも、その重さが二人らしいとも思った。
ミコ:ご褒美だけじゃないの、たしかにこの作品らしいね。過去を埋めつつ未来の課題まで置いてくるから、完結後のおまけというより、人生の続きを読んでる感覚の方が強かったよ。
ユナ:人生の続きってしっくりくる。むしろ結婚がゴールじゃないから、旭がこれから何を手放して何を選ぶのか見たくなった。竜男との関係も、夫婦になってから更新されそうだよね。
サキ:更新される二人、まだ見たいよね。私は木更津くんにもちゃんと笑える場所が来てほしいし、旭と竜男には抱え込まず家族になってほしい。読み終わったのに気持ちがまだ離れない。
『木更津くんの××が見たい』13巻は、旭と竜男の過去と結婚後を並べて読むことで、二人が遠回りの末に夫婦になった重みを感じられる一冊でした。
特に、完璧を目指して抱え込みやすい旭と、先回りして答えを出すより受け止めようとする竜男のやり取りが印象的。
木更津くんやエッコちゃんのその後も嬉しく、番外&続編集ならではの満足感があります。
次巻では、妊活や仕事を抱える二人が家族としてどう歩幅を合わせるのか、木更津くんの新しい幸せも含めて見届けたいです。

























