『SとX セラピスト霜鳥壱人の診察室(1)』は、性に関する悩みや被害を題材にしながらも、刺激的な内容だけに終始せず、一人ひとりの心情へ丁寧に寄り添う作品でした。
相談者だけでなく、向き合う側である霜鳥自身の葛藤も描かれているため、読み進めるほど考えさせられる場面が増えていきます。
この記事ではネタバレを含みながら、印象に残った出来事や読後に感じたことを、3人で語り合うような雰囲気で紹介します。
作品名:SとX セラピスト霜鳥壱人の診察室(1)
作者:多田 基生
出版社:講談社
発売日:2026年6月23日
性の悩みを特別なものとして切り離さない描き方が印象的だった
ミコ:最初は専門的な話が中心なのかなと思っていたけど、誰でも抱える不安として描かれていたから自然と引き込まれたよ。
ユナ:相談者だけを特別視しないところが良かったよね。日常の延長にある悩みとして描かれていたから身近に感じられたよ。
サキ:霜鳥先生も完璧な人じゃないからこそ、一つひとつの言葉に重みがあった気がするよ。説教っぽくならないのも好きだったな。
ミコ:答えを急いで出そうとしない姿勢が印象に残ったよ。まず相手の話を受け止める空気が心地よかったな。
ユナ:専門知識を並べる作品じゃなく、人と人との対話を見せてくれるから最後まで読みやすかった気がするよ。
サキ:読んでいる途中で自分ならどう考えるかなって自然と思ってしまって、他人事では読めなかったよ。
ミコ:重いテーマなのに読み疲れなかったのは、登場人物への視線がすごく優しかったからなんだろうね。
ユナ:どんな相談でも最初から決めつけない雰囲気があって、その姿勢そのものが安心感につながっていたよ。
サキ:読み終わる頃には性の悩みというより、人の悩みに向き合う物語を読んだ気持ちになっていたよ。
盗撮を巡る出来事が想像以上に考えさせられた
ミコ:たった一枚の画像からここまで影響が広がるのかと思って、本当に怖さを感じる展開だったよ。
ユナ:匿名だから気軽に済む問題じゃないって伝わってきたよね。現実でも起こりそうだから余計に胸へ残ったな。
サキ:被害だけじゃなく周囲の人たちまで巻き込まれていく空気が苦しくて、ページをめくる手が止まらなかったよ。
ミコ:事件そのものを大げさに見せるより、その後の気持ちまで描いてくれたところが印象的だったな。
ユナ:誰か一人だけを見て終わらないから、この問題の難しさが自然と伝わってきた気がするよ。
サキ:便利な時代だからこその怖さを改めて考えさせられたよ。すごく身近な問題なんだって感じたな。
ミコ:読んだあとも簡単に割り切れなくて、しばらく内容を思い返してしまったよ。
ユナ:だからこそ霜鳥先生たちができることを探していく姿に意味があるんだろうね。
サキ:派手な演出より現実味を大切にしている作品だから、余計に心へ残った気がするよ。
霜鳥先生の向き合い方に安心感があった
ミコ:霜鳥先生って答えを押し付けるんじゃなく、一緒に考えようとしてくれるところが信頼できたよ。
ユナ:相談を受ける側も迷いながら進んでいるのが伝わるから、人間らしさを感じられたんだよね。
サキ:だから先生というより、一人の人として相談者へ寄り添っている印象だったよ。その距離感がすごく良かったな。
ミコ:難しいテーマでも相手を否定しない言葉選びが丁寧で、読んでいて安心できたよ。
ユナ:相談者が少しずつ表情を変えていく場面を見ると、言葉の力って大きいんだなって思ったよ。
サキ:全部を解決するわけじゃないからこそ現実味もあって、その誠実さが作品全体へ出ていた気がするな。
ミコ:霜鳥先生自身にも葛藤があるから、一方的な正解を語らないところが自然だったよ。
ユナ:完璧なヒーローじゃないからこそ、読者も一緒に考えられる作品になっているんだろうね。
サキ:読み終わったあと先生の言葉をもう一度読み返したくなる場面が何度もあったよ。
重いテーマなのに最後まで読み切りたくなる作品だった
ミコ:テーマだけを見ると身構えていたけど、読んでみたら人間ドラマとして夢中になって読めたよ。
ユナ:難しい話をわかりやすく伝えてくれるから、考えさせられるのに読みやすい作品だったね。
サキ:読後はすっきり終わるというより、自分でもいろいろ考え続けたくなる余韻が残ったよ。
ミコ:こういう作品って読者へ問いかける力があるんだなって改めて感じたよ。
ユナ:性についてだけじゃなく、人を理解する難しさまで描いているところが印象的だったな。
サキ:エンタメとして楽しめるだけじゃなく、現実ともつながっている感覚が最後まで続いていたよ。
ミコ:続きでは霜鳥先生たちがどんな相談者と向き合うのか気になってしまったよ。
ユナ:一冊で終わらず、この世界をもっと見届けたいと思える作品だったね。
サキ:読後に誰かと感想を話したくなる作品って貴重だなって素直に思えたよ。
性に関する悩みや被害を扱いながらも、人それぞれの背景や気持ちを丁寧に描いているのが印象的な一冊でした。
霜鳥先生の誠実な向き合い方や、盗撮問題を通して見えてくる現実の重さが読後まで心に残ります。
単なる社会派作品ではなく、人と人との対話の大切さを改めて感じられる内容で、続きも読んでみたくなる作品でした。
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