上野正彦先生原作、小針かわず先生が漫画を手がける『死体は語る』第2巻が、2026年11月16日頃に発売予定です。
事件現場に残された小さな違和感を追う警視庁の刑事・佐倉と、「死者の名医」と呼ばれる監察医・出雲。二人が向き合うのは、一見すると病死や事故として処理されてもおかしくない死です。
第2巻ではブラックライトに反応する痕跡、腎臓の障害、髪の毛など、見過ごされかねないサインから死の裏側に隠された真相へ迫ります。
『死体は語る』2巻の発売情報
- 発売日:2026年11月16日頃
- 原作:上野正彦
- 漫画:小針かわず
- 出版社:文藝春秋
- 発行形態:単行本
- ページ数:176ページ
- ISBN:9784160902657
原作の上野正彦先生は、東京都監察医務院で長年にわたり検死・解剖に携わった元監察医。著書『死体は語る』では、法医学の視点から死者の身体に残された事実を読み解いてきました。
コミック版では、警視庁の刑事・佐倉と監察医・出雲という二人を中心に、死体に残された情報から事件の真相を解き明かしていく法医学ミステリーとして描かれています。
刑事・佐倉と監察医・出雲――二人が別の角度から「死」を見る
本作の中心となるのが、刑事の佐倉と監察医の出雲です。
佐倉が追うのは、現場に残されたわずかな違和感。一方、「死者の名医」と呼ばれる出雲は、亡くなった人の身体に残された変化や痕跡を調べます。
| 人物 | 立場 | 真相へ迫る手がかり |
|---|---|---|
| 佐倉 | 警視庁の刑事 | 現場や事件に残された違和感 |
| 出雲 | 監察医 | 遺体に残された身体的なサイン |
重要なのは、死因が最初から「殺人」と分かっている事件ばかりではないことです。
病死に見える。事故に見える。あるいは孤独死として片付けられそうになる。しかし、そこに説明できない小さな痕跡が残っていれば、二人は見逃しません。
「本当に見たままの死だったのか?」という疑問から始まるところに、本作ならではのミステリーがあります。
2巻では「ブラックライト」「腎臓」「髪の毛」が手がかりに
第2巻の内容紹介では、登場する事件についてかなり具体的な手がかりが示されています。
それぞれまったく違うものですが、共通しているのは一見しただけでは事件と結びつかない情報であることです。
- ブラックライトに光る痕跡:「甘い毒」の正体を暴く手がかりに。
- 腎臓の障害:一見すると孤独死に見える死に、不自然な点が浮かび上がります。
- 髪の毛:「消えた家」と「貯水池の遺体」という離れた事柄をつなぐ手がかりになります。
こうして見ると、犯人を目撃した人物や決定的な映像といった分かりやすい証拠ではなく、身体や現場に残った小さな事実を積み上げるのが第2巻の特徴だと分かります。
何気なく提示された情報が何を意味するのか。それを考えながら読み進められるのも、法医学を題材にしたミステリーならではの楽しみ方です。
なぜ「死体は語る」のか?
タイトルの『死体は語る』は、この作品の性格をそのまま表しています。
亡くなった本人は、何が起きたのかを証言することができません。しかし身体には、死因や生前に起きた異変を示す情報が残されている場合があります。
第2巻で示されている「腎臓の障害」もその一例です。
身体に起きた変化を単独で見るのではなく、死に至るまでに何が起きたのかという流れの中で考えることで、表面的な死因だけでは説明できない事実が見えてくる。
本作では、そうした死者自身が残した情報を「証言」として読み取る過程が、事件解決へつながっていきます。
犯人探しだけではなく「見逃される死」を扱う怖さ
第2巻の紹介文には、「バレなければ殺し放題なのか」という強い問いが掲げられています。
ここから見えてくるのは、犯人が誰なのかを当てるだけではなく、「もし違和感に気づかなければ、その死はどう扱われていたのか」という本作のもう一つの怖さです。
病死や事故として不自然に見えなければ、それ以上調べられない可能性もある。だからこそ佐倉は現場の違和感を追い、出雲は遺体に残されたサインを調べます。
犯罪そのものの恐ろしさと、それが犯罪だと気づかれないかもしれない恐ろしさ。第2巻では、その両方が法医学ミステリーとして描かれます。
『死体は語る』2巻は11月16日頃発売
『死体は語る』第2巻は、2026年11月16日頃発売予定です。
ブラックライトに光る痕跡、腎臓に現れた異変、そして事件と事件をつなぐ髪の毛。第2巻では、それぞれの死者が残した小さなサインを手がかりに、佐倉と出雲が真相を追います。
派手な特殊能力で事件を解決するのではなく、現場と遺体に残された事実を一つずつ拾い上げていく。
そして、その先に浮かび上がるのは死因だけではなく、事件を引き起こした「生きている人間」の行動や思惑です。
法医学という視点から「なぜこの人は亡くなったのか」を解き明かしていく過程を楽しめる、実録的な題材を背景に持つミステリーコミックです。






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