『ELDEN RING 黄金樹への道』11巻では、火山館編の山場となる冒涜の君主ライカードとの死闘がついに決着へ向かいます。
勝負の鍵を握るディアロスの動きに加え、日陰城での鉄茨との戦い、ミリセントの義手をめぐる展開、さらに糞喰いの登場まで盛りだくさん。
シリアスな戦闘で熱くなった直後に笑いへ振られる、本作らしい落差も健在です。
火山館の結末で何が印象に残ったのか、新たな人物たちをどう感じたのか、そして成長してきた褪夫の姿まで、三人がネタバレ込みで読了直後の気持ちを語ります。
作品名:ELDEN RING 黄金樹への道 11
作者:飛田ニキイチ(著)、ELDEN RING(株式会社フロム・ソフトウェア)(原著)
出版社:KADOKAWA
発売日:2026年4月3日
ライカード戦、笑ってたはずなのに最後は普通に熱くなってない?
ミコ:ライカードとの戦い、いつものノリで崩してくると思ってたのに、ちゃんと死闘として熱くなっていくから油断したよ。笑う準備と燃える準備を同時にさせられた感じ。
ユナ:その落差はすごかったね。ただ私はライカード本人より、勝負の鍵にディアロスが絡んでくるところで急に前のめりになった。そこで君が来るのって驚いたよ。
サキ:ディアロスはずるいって! あんな流れで見せ場を持ってこられると、笑えばいいのか応援すればいいのか分からなくて、気づいたら普通に熱くなってたもん。
ミコ:その戸惑いこそ今巻らしいよね。火山館ってかなり殺伐とした場所なのに、ここまで付き合ってくると登場人物への妙な愛着まで湧いてるのが不思議だった。
ユナ:愛着はあるけど、ライカード戦そのものの迫力もかなり残ったな。ギャグ漫画として読んでる最中でも、戦闘になると絵の圧で一瞬ちゃんと緊張させられるんだよね。
サキ:分かる、迫力ある場面の直後ほど笑いが刺さるんだよ! こっちは真面目な顔で読んでたのに急に崩されて、感情をどこに置けばいいのって何度もなった。
ミコ:でも今回は、その切り替えが前より火山館の決着を邪魔してない感じがした。笑わせつつ終わるべきところは進んでいくから、読み終えた満足感も大きかったな。
ユナ:そこは同じ印象かも。ふざけるだけならライカード戦の重さが消えそうなのに、最後までこの漫画のノリを保ったまま決着へ運んだのが面白かったんだよね。
サキ:そして終わったらちょっと寂しいんだよね! あれだけ濃かった火山館から離れると思うと、戦いの決着にすっきりしつつ、もう少しいたかった気持ちも残ったよ。
ディアロスにこんな気持ちにさせられるなんて聞いてないんだけど!
ミコ:今回のディアロス、これまでの印象を知ってるほど見方が変わった気がする。勝負の鍵を握る立場になっただけで、「頼むぞ」って自然に応援しちゃったんだよね。
ユナ:私は逆に、急に完璧な格好よさへ振り切らないところが好きだったな。この漫画で積み重ねてきたディアロスらしさが残ってるから、見せ場にも妙な説得力があった。
サキ:それもあるけど、私は単純に報われてほしくなっちゃったよ! 読んでる間ずっと心配だったぶん、ちゃんと物語の中で役目があること自体がうれしかったんだよね。
ミコ:その気持ち分かるなあ。ゲームで知ってる人物でも、この漫画では褪夫とのやり取りが積み重なってるから、同じ名前を見ても受ける印象が変わってくるんだよね。
ユナ:そこから考えると、褪夫自身もずいぶん変わったよね。最初の頃みたいに巻き込まれてるだけじゃなく、戦いの中で頼もしさを感じる瞬間が増えてきた気がする。
サキ:褪夫の成長、私も今回はかなり感じた! なのに格好いいまま終わらせてもらえないところまで褪夫らしくて、安心するやら笑うやら忙しかったんだけど。
ミコ:格好よさが完成しすぎないのがいいんだろうね。強敵と渡り合えるようになっても、いつもの褪夫が消えないから、成長してるのに別人っぽくならないんだと思う。
ユナ:ただ強くなるだけじゃなく、人との関わりが増えてきたのも大きそう。ディアロスみたいな人物の見せ場まで自分の旅の一部になるから、世界がつながって見えるんだよね。
サキ:そう言われると、最初は笑うために見てた褪夫を今は普通に応援してる自分が悔しい! 次に強敵が出ても、どうせ笑わせながら何とかするって期待しちゃうよ。
火山館が終わったと思ったら、今度は濃すぎるおっさんが来るの?
ミコ:火山館でお腹いっぱいなのに、糞喰いが出てきた瞬間に「まだ濃い人を追加するの?」ってなったよ。この漫画でどう料理されるのか、登場しただけでもう気になる。
ユナ:その反応は分かるけど、私は笑いより先に原作での不穏さを思い出したな。ここまで独特な人物を、この作品の空気へどう混ぜるのかはかなり難しそうだよね。
サキ:私は名前と雰囲気だけでもう笑いそうになったのに、普通に怖さも残ってるのが嫌だよ! 面白いおっさん枠として安心して見ていい相手じゃなさそうなのが困る。
ミコ:その安心できなさも、この漫画だと楽しみになってくるんだよね。絡みづらい人物が出るほど褪夫の反応がおいしくなるから、会話する場面を想像すると待ち遠しい。
ユナ:一方で、日陰城の鉄茨との戦いも忘れにくかったな。ライカード戦の後でも戦闘の印象が薄くならなくて、場所が変わったことで旅がまた動き出した感じがした。
サキ:鉄茨のところ、私も空気が変わって好きだった! 火山館が終わって一息つけると思ったら全然休ませてくれなくて、褪夫と一緒にこっちまで疲れてきたもん。
ミコ:さらにミリセントの義手まで絡んでくるから、次の土地へ進むだけじゃないんだよね。ゲームで見覚えのある要素が漫画の流れにつながる瞬間はやっぱり楽しいな。
ユナ:ただアイテムの情報まで会話へ入ると、少し説明してる感じが強くなる場面はあったかも。それでも物語の中で意味を持たせようとしてるのは伝わってきたけどね。
サキ:私は細かい説明より、拾ったものが後で誰につながるのか考えるほうが楽しかったな。ミリセントのことを思うと、義手が出てきただけで先を期待しちゃったよ。
メリメリがいないだけで、こんなに旅が静かに感じるとは思わなかった
ミコ:今回いろいろ濃かったのに、読み終わってから「あれ、メリメリ成分が足りない」ってなったんだよね。普段の褪夫とのやり取りに慣れすぎてたのかもしれない。
ユナ:そこは私も感じたけど、出番が少ないぶん褪夫や火山館の面々へ集中できたとも思うな。今回はライカード戦を締める巻だから、この配分もありだった気がする。
サキ:理屈は分かるけど寂しいものは寂しいよ! 褪夫に何か起きるたびメリメリなら何て言うかなって考えちゃって、いないのに存在を意識してしまったもん。
ミコ:それだけ二人の掛け合いが旅のリズムになってたんだろうね。次に再び絡んだとき、今回の出来事へメリメリがどう反応するのかまで楽しみになってきたよ。
ユナ:私はそれより、火山館を終えた褪夫が次の旅でどこまで頼もしくなるか見たいな。今巻の戦いを見る限り、以前より強敵との向き合い方も変わってきた気がする。
サキ:成長はうれしいけど、急に立派な褪せ人にはならないでほしいなあ。格好よく決めた直後に台無しになる褪夫を見ないと、この漫画を読んだ気がしないよ。
ミコ:そこはきっと大丈夫そうだよね。糞喰いみたいな新しい相手も出てきたし、褪夫が真面目に進もうとしても周りが素直に進ませてくれない気しかしないもん。
ユナ:それでも物語自体はかなり先へ進んできたから、笑いと本筋の割合が今後どうなるかも気になるな。今巻みたいに両方を味わえるくらいだとうれしいんだけど。
サキ:うん、次も笑った直後に熱くさせられたい! ミリセントや糞喰いとの絡みも気になるし、そこへメリメリまで戻ってきたら、また賑やかになりそうで楽しみだよ。
『ELDEN RING 黄金樹への道』11巻は、ライカード戦の熱さと本作らしいギャグが交互に押し寄せ、火山館編の締めとして満足感のある一冊でした。
ディアロスの見せ場や成長した褪夫、日陰城での戦いなど、笑いだけでは終わらない場面もおすすめです。
糞喰いやミリセントにつながる要素も加わり、旅はさらに濃くなりそう。
次巻では新たな人物との絡みに加え、出番が少なかったメリメリと褪夫の掛け合いにも期待したいです。

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