ジョージ朝倉先生が描くバレエ漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』第33巻が、2026年9月11日に発売されます。
世界を舞台にプロのバレエダンサーを目指してきた村尾潤平。そして圧倒的な才能を持ちながら、複雑な感情を抱えて踊り続ける森流鶯。
二人が挑んでいるローザンヌ国際バレエコンクールは、いよいよ準決選のコンテンポラリー審査へ。
そこで問われるのは、振り付けを正確に再現する力だけではありません。
流鶯は母・真鶴への激しい感情に揺さぶられ、振付家バシュラールから与えられた踊りをそのまま受け入れることができず、自ら手を加えてしまいます。
一方の潤平は、かつて恋人だった都への個人的な思いを踊りへ注ぎ込むことに。そして踊っている最中、本人にとっても予想していなかった体験が訪れます。
「振付家の作品を踊ること」と「自分自身を踊ること」は両立できるのか。
ローザンヌという大舞台で、二人のダンサーとしての在り方が問われる第33巻です。
ローザンヌ国際バレエコンクール、いよいよ準決選へ
第33巻の舞台となるのは、ローザンヌ国際バレエコンクールの準決選。
世界から集まった若きダンサーたちが、自らの将来を懸けて踊る中、潤平と流鶯も重要な審査へ挑みます。
今回描かれるのはコンテンポラリー。
クラシックとは異なる身体表現の中で、与えられた振り付けをどう理解し、どう自分の身体で表現するのかが問われます。
ここまで磨き上げてきた技術はもちろん、それぞれのダンサーが何を感じ、何を表現するのか。
そして何より、舞台に立った瞬間に「このダンサーをもっと見たい」と思わせられるか。
コンクールが大詰めを迎える中、潤平と流鶯にとっても将来へ直結する重要な踊りとなります。
母・真鶴への感情に囚われる流鶯
第33巻で特に気になるのが、流鶯のコンテンポラリーです。
彼の中にあるのは、母・真鶴に対する簡単には整理できない激しい感情。
その感情を抱えたまま、流鶯はバシュラールによる振り付けと向き合います。
しかし、振付家が作品に込めたものへ完全に身を委ねることができません。
結果として流鶯は、与えられた振り付けを自分自身で改変してしまいます。
自分の感情に従って踊ることは、表現者として強烈な個性にもなり得ます。
その一方で、振付家が作った作品を踊るダンサーにとって、振り付けを変えることには別の意味も生まれます。
流鶯の行動は“表現”としてどう評価されるのか。
彼の才能だけではなく、プロのダンサーとして作品とどう向き合うのかまで問われそうな展開です。
潤平は“都への想い”をコンテンポラリーへ
一方、潤平もまた非常に個人的な感情を抱えながら踊ります。
彼がコンテンポラリーへ重ねるのは、元恋人・都への思い。
潤平にとって都は、単なる過去の恋愛相手ではありません。
幼いころに封じ込めたバレエへの情熱が再び動き出す、そのきっかけにもなった存在です。
都との出会いがあり、流鶯との出会いがあり、そこから潤平はバレエの世界へ飛び込みました。
そして今、その潤平は世界中の若きダンサーが集まるローザンヌの舞台に立っています。
過去に抱いた感情を単なる思い出としてしまうのではなく、現在の自分の身体を動かす表現へ変えていく。
そんな潤平のコンテンポラリーがどのような踊りになるのか、注目したいところです。
踊っている最中、潤平に訪れる“思いがけない体験”
さらに第33巻では、潤平の踊りにもう一つ重要な出来事が待っています。
都への思いをコンテンポラリーに乗せて踊る中、潤平が思いがけない体験をするというのです。
それが具体的に何を意味するのかは、発売前の紹介では明らかにされていません。
ただ、『ダンス・ダンス・ダンスール』ではこれまでも、ダンサーが技術や理屈を超えた瞬間に到達する感覚が、ジョージ朝倉先生ならではの大胆な漫画表現で描かれてきました。
ローザンヌという大舞台で、潤平は踊りながら何を感じ、何を見るのでしょうか。
その体験が彼のダンサーとしての未来を変えるものになるのかも、第33巻で確かめたいポイントです。
流鶯と潤平の踊りを、各国のカンパニーが見ている
そして二人の踊りを見つめているのは、審査員やライバルたちだけではありません。
各国のバレエカンパニーも、潤平と流鶯のパフォーマンスに注目します。
ここで重要になってくるのが、コンクールでの順位だけではなく、その先にあるプロとしてのキャリアです。
どこで踊るのか。
どんな環境に身を置くのか。
どんなダンサーとして生きていくのか。
若い二人にとって、ローザンヌは単なる「大会」ではなく、将来につながる場所でもあります。
これまで目の前の踊りへ全力で向き合ってきた潤平と流鶯も、次第にプロとしての自分の未来を意識し始めます。
世界中のカンパニーから注目される中、二人の踊りがどんな評価を受け、その後の進路へどう影響していくのかも見逃せません。
そしてついに“決選進出者”が発表へ
ローザンヌ国際バレエコンクールも、いよいよ大詰め。
準決選での踊りを終えれば、待っているのは決選進出者の発表です。
潤平は残ることができるのか。
流鶯は、自ら振り付けを変えた踊りによってどんな評価を受けるのか。
そして二人と競い合ってきた世界各国のダンサーたちは――。
ここまでのコンクール編で積み重ねられてきたものが、ひとつの結果として示される瞬間が迫ります。
ただし、この舞台で得るものは順位だけではありません。
自分がどんな踊りをしたいのか、どんなダンサーになりたいのか。
ローザンヌでの経験そのものが、潤平と流鶯の次の人生を決めていく。
第33巻は、コンクールの勝敗と二人の将来が同時に動き始める重要な一冊となりそうです。
潤平と流鶯――二人の“表現者”としての違いにも注目
今回、潤平と流鶯はどちらも自分自身の強い感情を抱えてコンテンポラリーへ挑みます。
しかし、その感情の表れ方は大きく異なります。
母への激しい感情によって、与えられた振り付けそのものを変えてしまう流鶯。
一方で、都への個人的な思いを踊りへ重ね、舞台上で未知の感覚へ近づいていく潤平。
同じコンクール、同じコンテンポラリー審査でも、二人が見せる踊りはまったく同じものにはなりません。
才能とは何なのか。
表現とは何なのか。
そしてプロのダンサーとは、誰かの作品をどのように自分の身体へ落とし込む存在なのか。
潤平と流鶯を対照的に描くことで、“踊ること”そのものへ踏み込んでいく展開にも期待したい第33巻です。
ダンス・ダンス・ダンスール 33
- 著者:ジョージ朝倉
- 発売日:2026年9月11日
- シリーズ:ダンス・ダンス・ダンスール
- レーベル:ビッグ コミックス
- 出版社:小学館
- 価格:770円(税込)
- 判型:B6判
- ページ数:176ページ
- ISBN:9784098641406
『ダンス・ダンス・ダンスール』第33巻は、2026年9月11日発売。
ローザンヌ国際バレエコンクール準決選のコンテンポラリー審査で、流鶯と潤平はそれぞれ自分自身の感情と向き合いながら踊ります。
母・真鶴への思いから振り付けを変えてしまう流鶯。
都への思いを踊りへ乗せ、その最中に予想もしなかった体験をする潤平。
そんな二人の踊りには各国のカンパニーからも視線が注がれ、二人自身もプロとしての未来を意識し始めます。
そして、ついに発表される決選進出者。
潤平と流鶯はローザンヌの最終舞台へ進めるのか。そして、このコンクールの先にどんな未来を選ぶのか。世界へ挑む二人の大きな転機となる第33巻を、ぜひチェックしておきましょう。

























