小森みっこ『センチメンタル キス』第14巻では、大学二年生になった日和が二十歳の誕生日を迎え、かつて佑菜と交わした約束を思い出します。一方、佑菜は亜蘭から家の合鍵を渡され、二人の関係にも新たな変化が。幼い頃から佑菜を想い続けてきた亜蘭と、過去の約束を胸に抱える日和。どちらの気持ちも知っているからこそ、三人の関係を簡単には割り切れません。今回は、日和の二十歳という節目、亜蘭が渡した合鍵の重み、佑菜の選択、そして二人の男性それぞれの切なさについて、3人がネタバレありで語ります。誰か一人を応援すると、もう一人の顔が浮かんでしまう14巻です。
作品名:センチメンタル キス 14
作者:小森みっこ
出版社:集英社
発売日:2026年04月23日
二十歳の誕生日に思い出す約束、日和はまだ佑菜を忘れられないの?
ミコ:日和が二十歳の誕生日に佑菜との約束を思い出すところ、私は年齢の節目が急に切なくなったよ。お祝いの日なのに、過去の気持ちまで一緒に戻ってくるようでさ。
ユナ:私はその約束を今も覚えていることに引っかかったな。大学二年になって生活も変わったはずなのに、佑菜との時間は日和の中でまだ特別なんだと思えたよ。
サキ:二十歳おめでとうって素直に祝いたいのに、佑菜との約束が出てきた瞬間に胸が苦しくなった! 誕生日くらい何も考えず笑ってほしいのにって思っちゃう。
ミコ:でも日和って、過去の自分と向き合おうとしているようにも見えるんだよね。「あの頃の俺」と別れを告げる言葉が、私はずっと頭から離れなかったな。
ユナ:その言葉、私は忘れるという意味だけでは受け取れなかったよ。大切だった気持ちを認めたうえで、今の自分として歩こうとしているようにも感じたんだよね。
サキ:私は逆に、そんな簡単にさよならできるのかなって思った! 佑菜との約束を誕生日に思い出すくらいなのに、気持ちを整理するって本当に難しそうだよ。
ミコ:日和の大学生活が描かれると、佑菜を思うだけの男の子じゃなく、彼自身にも進んでいく時間があるんだなって感じる。私はそこが少し寂しくもあったよ。
ユナ:私はその変化が必要だと思うな。誰かを好きでいることと、自分の生活を生きることは別だから、日和が大学生として過ごす姿にも意味がある気がしたよ。
サキ:でも東京へ帰る話まで出ると、また心がざわざわする! 日和の新しい毎日も応援したいのに、佑菜との記憶が顔を出すたびに私まで揺れちゃうんだよね。
亜蘭が渡した合鍵、これはもう「好き」だけでは済まない重さがある
ミコ:亜蘭が佑菜に家の合鍵を渡すところ、私は思わず手を止めちゃった。好きだと伝えるのとは違って、自分の生活へ入ってきてほしいって意味にも見えたんだよね。
ユナ:私は合鍵って、渡す側だけじゃなく受け取る側にも重みがあると思うな。佑菜がそれを受け取ったことに、亜蘭への信頼が少なくともあるように感じたよ。
サキ:私だったら合鍵なんて渡されたら心臓がもたないよ! 亜蘭がどれだけ佑菜を大切にしてるか考えちゃうし、簡単なプレゼントとは全然違うもんね。
ミコ:しかも亜蘭は幼い頃から佑菜を想ってきたでしょう。その長い時間を知っているから、私は鍵一つにも今まで言えなかった気持ちが詰まって見えたな。
ユナ:そこは私も感じたけど、長く想ってきたことだけで相手の答えが決まるわけじゃないよね。だから合鍵を渡す亜蘭の行動には、勇気も感じたんだよ。
サキ:それが怖いんだって! 亜蘭の気持ちを知れば知るほど、もし傷つくことになったらって考えちゃう。嬉しい場面なのに私はちょっと泣きそうだったよ。
ミコ:佑菜が合鍵を受け取り、旅行にも応じるところまで見ると、私は二人の距離が以前とは変わってきたように感じた。だからこそ軽くは受け取れないな。
ユナ:私はその変化をすぐ恋愛の答えと結びつけたくはないかな。信頼や安心と恋心は重なる部分もあるけど、同じものとは限らないと思うんだよね。
サキ:でも亜蘭からしたら、少しは期待したくなるんじゃないかな! 私まで勝手に期待しちゃうくらいだし、合鍵を渡す場面は本当に忘れられないよ。
日和も亜蘭も大切だから、佑菜の気持ちを簡単に決めつけられない
ミコ:日和の誕生日と亜蘭の合鍵が同じ巻にあると、二人の想い方の違いがすごく見えるね。私はどちらも真剣だから、片方だけ応援するのが難しくなったよ。
ユナ:私はむしろ、佑菜自身がどう感じているかを一番大切にしたいな。日和の約束も亜蘭の長い想いも重いけど、それだけで彼女の答えは決められないから。
サキ:それは分かるけど、私は亜蘭の過去を知ってから完全に感情移入しちゃってる! 子どもの頃からの気持ちを思うと、幸せになってほしくて仕方ないよ。
ミコ:亜蘭がずっと抱えてきた想いには私も弱いな。でも日和だって、佑菜との約束を今も覚えているでしょう。二人とも簡単には割り切れないんだよね。
ユナ:私は日和の真っすぐさも好きだけど、真っすぐだからこそ相手の状況をどう受け止めるかが大事だと思う。気持ちの強さだけでは測れない恋だよね。
サキ:そう言われると日和も応援したくなる! さっきまで亜蘭に幸せになってほしいって言ってたのに、日和のことを考えるとまた胸が苦しくなるんだよ。
ミコ:佑菜が合鍵を受け取ったことを、私は彼女なりの選択として大切に見たいな。ただ、その意味を周囲が勝手に決めるのも違う気がして、複雑なんだよね。
ユナ:そこは同感。佑菜は誰かの想いに応えるためだけに存在しているわけじゃないから、自分がどんな未来を望むのかを見つめてほしいと思ったな。
サキ:でも誰かが傷つく可能性を考えるだけでつらいよ! 三人とも大事になっちゃったから、恋愛漫画なのに誰か一人を選ぶって本当に残酷だなって思う。
「あの頃の俺」とさよならできる? 三人の時間が動き始めた14巻
ミコ:日和の「あの頃の俺とはさよならできるな」って言葉、私は今回の三人の変化を象徴している気がしたな。過去を大事にすることと、そこに留まることは違うよね。
ユナ:私はその言葉を聞くと、日和だけじゃなく亜蘭にも重ねたくなるな。二人とも昔からの想いを抱えているけど、今の自分として選ばなきゃいけないんだよね。
サキ:私は「さよなら」って言葉だけで寂しくなるよ! でも二十歳になった日和が昔と同じままじゃいられないのも分かるから、余計に胸がぎゅっとなるんだ。
ミコ:一方で亜蘭は合鍵を渡して、佑菜との関係を具体的に進めようとしているように見える。私は二人の時間の進み方が違うところにも切なさを感じたな。
ユナ:私はそこ、日和が遅れているとは思わないんだよね。それぞれ違う場所で違う経験をしてきたから、恋愛に向き合うタイミングまで同じにはならないよ。
サキ:でも読む側としてはもどかしいよ! 佑菜がどう思ってるのかもっと知りたいし、亜蘭の優しさを見ると嬉しいし、日和の誕生日には泣きたくなるし。
ミコ:ここまで積み重ねてきたからこそ、私は誰と結ばれるかだけじゃなく、三人が自分の気持ちにどう折り合いをつけるのかを見届けたいと思ったよ。
ユナ:それに恋愛って、誰かが悪いからすれ違うとは限らないんだよね。みんな真剣だからこそ簡単に答えが出ない、その苦しさがこの作品にはある気がするな。
サキ:私はもう三人とも笑ってほしいとしか言えない! 日和も亜蘭も佑菜も好きだから、どんな選択になっても、それぞれが幸せを見つけてほしいよ。
『センチメンタル キス』14巻は、二十歳になった日和が佑菜との約束を思い出す一方、亜蘭が佑菜へ合鍵を渡すことで、三人の関係に新たな重みが生まれる一冊でした。過去と向き合おうとする日和、長年の想いを行動に移す亜蘭、そして二人の間で自分の気持ちを見つめる佑菜。それぞれの立場を考えながら読むと、何気ない選択まで切なく感じられます。甘さだけではない三角関係をじっくり味わいたい人におすすめ。三人が自分の気持ちにどんな答えを出すのか、これからも見守りたいです。









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