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もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活(5)感想・ネタバレ|初旅行の朝がこんなに沁みるなんて

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『もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活』5巻では、恋人同士になったヴェラとアランが、精霊王フリューリンの加護をめぐる真実を携えてカロルとの会談へ。
屋敷を離れて過ごす二人の時間や、初めて一緒に迎える朝の気配が甘く描かれる一方、ヴェラの力をめぐる不穏さや意外な訪問者も重なり、穏やかな空気の中で物語が大きく動きます。
この記事では、会談で感じた三人の距離、恋人になった二人の変化、加護を狙う側へのざわつき、そして次巻へ残った気がかりを、ネタバレ込みの読後トークで振り返ります。

作品名:もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活(5)
作者:和泉杏花(原著)、さびのぶち(絵)
出版社:小学館
発売日:2025年12月19日

カロルとの会談、静かなのに妙に息が詰まった

ミコ:カロルとの会談、もっと刺々しくなると思ってたのに、ヴェラが自分の言葉で加護のことを話す場面が静かで、逆に緊張したよ。あの落ち着き方、前より強く見えた。
ユナ:その静けさは分かるけど、私はカロルの反応を見てるほうが落ち着かなかったな。二人の関係まで知ったあと、派手に荒れないぶん何を飲み込んだのか考えちゃった。
サキ:カロルが荒れないからこそ、私はヴェラとアランが並んでいる空気にじわっときた。以前なら一人で抱えていた話を、今は隣に誰かがいる状態で伝えてるんだもん。
ミコ:隣にアランがいるの、言われると大きいね。会談そのものより、ヴェラが全部を一人で背負わなくていい形になってるのが嬉しくて、二人の距離の変化を感じた。
ユナ:そこより私は、加護の真実が分かったあともヴェラが急に万能な顔をしないのが好き。大きな力を知ったのに、考え方まで別人にならないところが妙に安心した。
サキ:急に別人にならないの、ほんと好き。だからこそ精霊王の加護っていう大きな話と、ヴェラの控えめな反応の差が可愛くて、読んでてちょっと笑っちゃった。
ミコ:その差があるから、フリューリンとの出来事も派手な設定披露だけに見えないんだろうね。ヴェラが何を選ぶかのほうへ気持ちが向く感じで、私はそこが残った。
ユナ:選ぶ話でいうと、アランと一緒に今後を決めようとしてるのも良かったな。守られるだけじゃなく相談相手として隣にいる感じがして、恋人になった実感が増してた。
サキ:恋人の実感、会談中よりむしろその前後の空気で感じたかも。大事件の最中なのに二人だけ柔らかくなる瞬間があって、そこだけ何度か読み返したくなったよ。

一緒に迎える朝って、こんなに特別に見えるんだ

ミコ:初旅行みたいな形で屋敷を出るだけなのに、ヴェラがアランと場所を移して過ごしてるのが新鮮だった。いつもの穏やかさなのに、少し浮つく感じが可愛かったな。
ユナ:浮つく感じはあるけど、私は二人とも大人なのに距離の詰め方が妙に慎重なのが印象的だった。恋人になったから急に甘々、じゃないところがこの二人らしいよね。
サキ:慎重だからこそ、二人で朝を迎える流れは変にドキドキした! 一人で眠るのが当たり前だったヴェラを思うと、朝の空気まで特別に見えて胸がきゅっとした。
ミコ:朝の場面は、恋愛の進展だけじゃなくヴェラの日常そのものが変わった感じがしたね。誰かがそばにいることを受け入れてるのが、派手な台詞より沁みた気がする。
ユナ:私は逆に、アラン側のぎこちなさもかなり好きだった。距離が縮まっても余裕たっぷりにはならなくて、ヴェラを大事にしたい気持ちが先に出てるように見えた。
サキ:そのぎこちなさ、見てるこっちまで照れるんだよね。二人が近づくたびに勢いより確認し合う感じがあって、甘いのに騒がしくないのが妙に心地よかった。
ミコ:心地よさで言えば、旅行先のガゼボや屋敷の空気も二人に合ってたな。場所が変わったことで、いつもの会話まで少し特別に見えて、絵をゆっくり眺めたくなった。
ユナ:絵を眺めたくなるの分かる。私は表情の小さな変化を追うのが楽しかったな。言葉にしすぎない二人だから、視線や間で「あ、今うれしいんだ」って拾える感じ。
サキ:視線で伝わるの、たまらなかった! 大きな告白より、同じ朝を迎えたあとの柔らかい空気のほうが記憶に残ってて、この二人にはこの速度が合うと思ったよ。

ヴェラの幸せを利用しようとする気配、そこは落ち着かない

ミコ:恋が進んでほっとした直後に、ヴェラを巡る力の話がまた重くなるのが怖かった。加護が幸福と結びついてるなら、本人の気持ちを無視する人ほど危うく見えるよね。
ユナ:その危うさ、私は敵がものすごく策士というより、欲に引っぱられて雑に動くところのほうが怖かったな。理屈が通じそうで通じない相手って、妙に疲れるんだよね。
サキ:雑に動くの、読んでて「そこまでやる?」って声出そうになった。ヴェラがやっと穏やかに暮らせてるのに、その幸せを道具みたいに扱われる気配が本当に嫌だった。
ミコ:嫌になるぶん、ヴェラ自身が昔みたいに全部を飲み込むだけじゃないのが救いだったな。控えめなのは変わらないのに、自分の暮らしを守る芯が見えてきた気がする。
ユナ:そこは同意しつつ、カロルたちの側にはもう少し早く手を打ってほしいとも思った。事情が見えてきたぶん、ヴェラに危険が近づける隙があることが気になっちゃった。
サキ:隙があるの、私も落ち着かなかった! 優しい雰囲気の作品だから油断してたぶん、踏み込んでくる人たちの身勝手さが急に生々しく感じて、空気が冷えたよ。
ミコ:空気が冷える場面があるから、アランの存在がさらに頼もしく見えたのかも。力が強いからじゃなく、ヴェラの意思を先に見てくれそうな安心感が私は好きだった。
ユナ:安心感はあるけど、アラン自身も冬の加護を抱えてるから無傷ではいられないよね。ヴェラを守るだけの役にならず、二人で問題に向き合ってほしいと思ったな。
サキ:二人で向き合うのがいい! 片方だけが救う形じゃなく、互いの孤独が少しずつ薄くなってるのを見てきたから、危ない場面でもその関係だけは崩れてほしくないよ。

過去がまた近づいてきても、今のヴェラはもう一人じゃない

ミコ:意外な人物がヴェラを訪ねてくる流れ、穏やかな旅行気分のまま終わらせないのがずるいよね。誰が来るかより、ヴェラがどう受け止めるかに目がいった。
ユナ:受け止め方を見るの、分かる。私は過去の人間関係が今のヴェラに触れるたび、昔と同じ反応をするのか、それとも少し変わってるのか比べたくなるんだよね。
サキ:比べると切なくなるけど、今はアランがいるって思えるのが救いだった。昔の寂しさを思い出す場面が来ても、読んでる側まで前ほど孤独にならない感じがする。
ミコ:前ほど孤独に見えないのは大きいね。それでも過去が消えたわけじゃないから、簡単に許して丸く収まるより、ヴェラの気持ちが置いていかれないでほしいと思った。
ユナ:それもあるけど、私はカロルとの関係も単純な悪役と被害者に戻らないところが気になる。謝れば全部終わりじゃない、その微妙な距離がこの作品らしく見えた。
サキ:微妙な距離って苦しいのに、私はそこが妙に好きかも。怒鳴り合わないぶん、言えなかったことや今さら気づいたことが静かに残ってて、あとからじわじわくる。
ミコ:じわじわくるよね。だから次は、ヴェラが誰かの都合じゃなく自分の望みをもっと口にする場面が見たいな。今巻で選ぶ姿勢が見えたぶん、期待しちゃう。
ユナ:その期待なら、精霊王の加護がヴェラの幸福とどう結びつくかも鍵になりそう。力の大きさより、本人が幸せをどう決めるのかが次の動きにつながりそうだよね。
サキ:幸せを自分で決めるヴェラ、もっと見たい! アランとの朝みたいな小さな幸福を守りながら、過去にも力を狙う人にも振り回されない姿を次巻で見届けたいな。

5巻は、急激な刺激よりもヴェラとアランの関係が日常の中で深まっていく感触が印象的でした。
カロルとの会談や精霊王の加護をめぐる話には不穏さもありつつ、二人で迎える朝の柔らかさがしっかり残ります。
静かな恋愛の機微や表情の変化を味わいたい人には特におすすめ。
次巻では、ヴェラ自身が望む幸福をどう選び、力を狙う動きや過去の関係とどう向き合うのか期待したいです。

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