『自転車屋さんの高橋くん』の松虫あられ先生が描く『林檎の国のジョナ』第3巻が、2026年11月26日頃に発売予定です。自分の名前や体型にコンプレックスを抱え、周囲と自分を比べることにも疲れていた25歳の加藤アリス。埼玉の実家を離れて青森へやってきた彼女は、りんご農家の青年・正市と出会い、少しずつ自分らしくいられる場所を見つけていきます。
そんなジョナのもとへ第3巻で現れるのが、彼女が地元を離れる一因にもなった母親です。久しぶりに会っても娘の体型をいじり、正市に対しても偏見を口にする母。これまで青森で積み重ねてきた穏やかな時間の中へ、ジョナが距離を置いていた過去が入り込んできます。



青森までやってきた母――ジョナの心が再び揺れる
青森での暮らしや正市との出会いを通して、自分の居場所を少しずつ見つけてきたジョナ。しかし母親は相変わらずの調子で、娘の体型について口を出し、さらに正市に対する偏見まであらわにします。ジョナにとって母との関係は、単なる親子喧嘩として片づけられるものではありません。
人から投げかけられた言葉は、ときに本人が思っている以上に長く心へ残るもの。特に身近な家族から繰り返し向けられてきた言葉なら、その影響から離れることは簡単ではありません。第3巻では、新しい場所で前へ進もうとしていたジョナが、再び自分の過去と向き合うことになります。
ジョナの異変に気づく正市、そして目撃する「秘密」
母親が現れてから、どこか様子のおかしいジョナ。その変化に気づくのが正市です。青森で出会って以来、ジョナに独特の優しさで接してきた彼は、やがてジョナ自身が無意識に隠していた秘密を目撃することになります。
その秘密が何なのかは、発売前の紹介では明かされていません。ただ、母との再会によってジョナの心が揺れ、その変化を正市が見逃さないという流れは、二人の関係にとっても大きな出来事になりそうです。ジョナが抱えているものに正市がどう向き合うのかも、第3巻で見届けたいポイントです。
探しているのは「自分」ではなく「居場所」
『林檎の国のジョナ』で描かれてきたのは、まったく新しい自分へ生まれ変わる物語というより、今の自分が安心して存在できる場所を探していく物語です。ジョナは青森へ来たことで正市と出会い、広い空やりんご畑のある暮らしの中で、少しずつ変わってきました。
だからこそ第3巻で母が現れることには大きな意味があります。新しい土地へ来ても、過去そのものが消えるわけではありません。母との関係や自分の中に残る傷と向き合いながら、それでも青森で見つけたものを大切にできるのか。「探しているのは自分じゃなくて居場所」というテーマが、より深く描かれる一冊になりそうです。
林檎の国のジョナ 3
- 著者:松虫あられ
- 発売日:2026年11月26日頃
- 出版社:双葉社
- 判型:B6判
- ページ数:168ページ
- 価格:792円(税込)
- ISBN:9784575441376
- 特記事項:単行本限定おまけ漫画収録
『林檎の国のジョナ』第3巻は、2026年11月26日頃発売予定で、現在予約受付中です。青森で少しずつ見つけてきた新しい暮らしの中へ突然現れた母。そして、その再会をきっかけに揺れるジョナと、彼女の変化に気づく正市。二人の物語は、ジョナが心の奥に抱えてきたものへ踏み込んでいきます。
過去をなかったことにするのではなく、自分が安心していられる場所を見つけていく――。ジョナが無意識に隠していた秘密とは何なのか、そして正市はそれを知ってどう向き合うのか。出会いと再生を描く物語の続きを、11月26日頃発売の第3巻で見届けたいところです。










