『タワーダンジョン』は、巨大な塔を舞台にユーヴァたちが探索を続ける迷宮探索ファンタジーです。
第6巻では、新第七分隊へ塔の門番たちが迫る一方、麓の砦では掘削連合や議会衛士、フナパを取り巻く状況にも大きな変化が起こります。
さらに東の国から朔丸や砥姫たちが参戦し、ユーヴァの血筋に関わる情報も浮上。
三つ目の思念結びの指輪、新掘削連合の結成、巨大武者のような武器、別経路となる巨大構造物など、世界の広がりを感じる要素が詰まっています。
この記事では、人物や勢力の動き、明らかになった設定、印象に残った場面を、読了直後の三人がネタバレありで語ります。
作品名:タワーダンジョン 6
作者:弐瓶 勉
出版社:講談社
発売日:2026年3月9日
石になったカラーシュ、その事実から塔の怖さがまた迫ってくる
ミコ:カラーシュが前巻で倒されたあと、本当に石になって死んでいたと分かったの、あっさりした確認なのに妙に重くて、塔の怖さを改めて強く感じたよ。
ユナ:その重さは分かるけど、私は正規騎士団の塔攻略隊が全滅した事実のほうが刺さったな。肩書きや実力だけでは安心できない世界なんだって思った。
サキ:騎士団までそうなると怖いよね。だからガラムナたちが砦を出て塔攻略へ向かう流れ、勇ましいより先に「行くのか…」ってかなり緊張しちゃった。
ミコ:その緊張があるところへ、新第七分隊には塔の門番たちが迫るんだもんね。別々の場所で危険が動いていて、読んでいて本当に気持ちが休まらなかった。
ユナ:一方で私は、危険が増えただけというより世界の広がりを感じたよ。砦の議会衛士まで動くから、塔だけ見ていればいい話じゃなくなってきた感じ。
サキ:世界が広がるのは楽しいけど、私は議会衛士が出てくると妙にテンション上がったな。装備や立ち姿も含めて、この世界の集団って見ていて楽しい。
ミコ:そこから考えると、6巻はユーヴァたちだけ追っている感覚がかなり薄くなったよね。複数の勢力がそれぞれ動くから、一気に物語が大きく見えた。
ユナ:確かに。ただ人数が増えても、血筋や所属が少しずつつながっていくから私は迷いにくかった。読み返すと前の情報まで意味が増しそうなんだよね。
サキ:それ聞いたら最初からまた読みたくなる。私は一回で全部整理するより、巨大な塔の中で知らないものに次々出会う感覚をそのまま味わうのも好きだな。
宝集めから死霊術士討伐へ、新掘削連合の決断が熱い
ミコ:掘削連合の頭が三つ目の思念結びの指輪を持っていて、ユーヴァたちの思念を覗いていたって分かったところ、驚きより先に妙な納得が来たんだよね。
ユナ:そこから彼が感化されて、目的を宝集めから死霊術士の討伐へ切り替えるのが私は意外だった。覗き見という始まりから、進む方向まで変わるとは思わなかった。
サキ:しかも仲間のほとんどが頭を慕って新掘削連合として攻略を続けるの、私はちょっと熱くなったよ。あの人たち、思っていた以上に仲間意識が強いんだね。
ミコ:そのまとまり方を見ると、単なる採掘屋の集団という印象から一段変わったよね。目的まで変えて一緒に進む姿に、この集団ならではの情が見えた気がする。
ユナ:私は逆に、三つ目の指輪がフナパの手に渡ったことが気になったな。ユーヴァの妹だった彼女が、塔攻略に関わる人たちと結びつくのが面白かった。
サキ:フナパがそこへ入ってくるの、なんか嬉しかった! 兄の周辺だけで話が動くんじゃなくて、妹にも大きな変化が来ると世界が急に近く感じるんだよね。
ミコ:そこへガラムナたちや新掘削連合も加わるから、人のつながりが一気に組み替わった感じがした。別々に見えていた線が近づく瞬間ってやっぱり楽しい。
ユナ:でも私は、仲間が増えた爽快感より、それぞれ所属も事情も違う人たちが同じ攻略へ向かう危うさも感じたな。人数だけでは安心できない作品だしね。
サキ:その危うさ込みで好きかも。私は掘削連合の頭が目的を変えたところをもう一度読みたいな。豪快な集団に見えて、決断の理由がちゃんと人間臭く感じられた。
東の国から巨大武者まで!新設定の連打に目が追いつかない
ミコ:東の国から朔丸と砥姫たちが来た瞬間、また世界の端が開いた感じがしたよ。日本っぽい文化の国があるだけでも、塔の外側をもっと意識させられた。
ユナ:その中でも砥姫の戦い方はかなり驚いた。血と肉でできた巨大な武者姿の外部骨格みたいな武器って、和風なのに生々しくて、この作品らしい異物感がある。
サキ:私は巨大武者を見た時、理屈より先に「でかっ!」って気分になったよ。塔の巨大構造だけでも圧倒されるのに、人側の装備までスケールが上がるんだもん。
ミコ:その迫力の一方で、朔丸と砥姫が隣家の幼なじみらしいって関係は妙に親しみやすいよね。巨大な設定の中に急に身近な距離感が入るのが面白かった。
ユナ:むしろ私は、砥姫が東の国の宗主の血筋だという情報で見え方が変わったな。武器の異様さだけじゃなく、血筋そのものが世界設定につながってくる感じ。
サキ:血筋といえばユーヴァもだよね。王国の直系を引く可能性が高まって、あの怪力や丈夫さを「そういうことだった?」って改めて読み返したくなっちゃった。
ミコ:そこを拾うと、バルバトスが太古の竜の能力をそれぞれ継承している設定まで効いてくるね。ユーヴァの力が世界の歴史側へつながる感じがしてきた。
ユナ:ただ私は、血筋がすごいからユーヴァが魅力的というより、今まで見てきた怪力に後から別の意味が重なるのが好き。既出の特徴が設定に接続するのが気持ちいい。
サキ:分かる、急に別人になった感じじゃないのがいいんだよね。私はユーヴァの怪力を思い返しながら、前の巻まで遡って確かめたくなる情報だったな。
八十階への道が変わっても、塔の巨大さにはまだ底が見えない
ミコ:八十階へのショートカットが使えなくなって、巨大エレベーターみたいな構造物の別経路を進むの、塔そのものがまだ知らない顔を隠している感じで好きだった。
ユナ:そこは私も好きだけど、便利な道が塞がれたことより別経路の巨大さに目が行ったな。人間が小さく見える構造物って、この作品の絵とすごく相性がいい。
サキ:あの規模感、ページをめくった時に吸い込まれそうになるよね。私は人物の会話を追っていたのに、背景の構造が気になって何度も目が戻っちゃった。
ミコ:そうなるよね。塔って舞台というより、探索するたびに仕組みが増えていく巨大な存在みたいで、別ルートが出るだけでも世界の奥行きを感じられた。
ユナ:それに遠い国まで王国の危機が伝わって動き始めているから、塔の内部だけ巨大なんじゃないんだよね。地理も勢力も広がって、縮尺が変わった感じがした。
サキ:でも私は、広がれば広がるほどユーヴァたちの素朴なやり取りが恋しくなるかも。壮大な世界と、ちょっとコミカルな空気が同居するところが好きなんだ。
ミコ:そのバランスがあるから設定が増えても息苦しくならないのかもね。6巻は新しい人物や血筋の話が多いのに、探索している手触りはちゃんと残っていた。
ユナ:私は情報量の多さも含めて、読み返すほど楽しめる巻に見えたよ。指輪や血筋、各勢力の動きを知った後なら、前の場面の受け取り方も変わりそう。
サキ:それなら私は絵からもう一周したいな。巨大構造も東の国の武者も、人の集まり方も一度じゃ見切れないし、この世界を歩き回る感覚をまた味わいたい。
『タワーダンジョン』6巻は、塔攻略の緊張感を保ちながら、掘削連合や議会衛士、東の国の討伐隊まで物語の範囲が一気に広がる巻でした。
ユーヴァの血筋やバルバトスの設定、砥姫の巨大武者、新たな攻略チームなど、読み返したくなる情報も豊富です。
巨大構造物を眺める楽しさと、個性的な人物たちのつながりを同時に味わいたい人におすすめ。
勢力や世界設定が今後どう結びつき、作品全体がさらにどんな広がりを見せるのか期待したいです。

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