『ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり』4巻は、銀座に異世界への門が開いた災厄の初日を、伊丹耀司や警官・沖田聡子たちの視点から追う前日譚コミック。
今回は、屋上へ追い詰められた避難民の脱出と、押し寄せる怪異を前に踏ん張る人々の姿が大きな見どころです。
山田の提案から始まる逃走、次々に脱落する仲間、心寧母子をめぐる痛ましい展開、そして窮地の聡子に訪れる転機まで、読後に残った場面を中心に語ります。
この記事では、4巻の重要なネタバレを踏まえつつ、三人が驚いた反応や好きだったやり取り、銀座の戦いの息苦しい空気感、次巻で気になるポイントを感想会のように共有します。
作品名:ゲート0 -zero-(4) 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
作者:才谷屋龍一(絵)、柳内たくみ(原著)
出版社:アルファポリス
発売日:2026年2月19日頃
声を上げた瞬間、嫌な予感が一気に現実になった
ミコ:屋上でじっと救助を待つだけでも怖いのに、下から怪異が迫ってくる感じがずっと嫌だった。しかも人の声が危険を呼ぶ流れ、読んでいて肩に力が入ったよ。
ユナ:その息苦しさは分かるけど、私は騒いだ人たちに腹が立つより、追い詰められたら冷静さって簡単に消えるんだなって怖くなった。聡子の焦りも急に近く感じた。
サキ:冷静でいられない空気、私もきつかった。だから山田が心寧母子を逃がそうって動いたところ、派手じゃないのに妙に胸に残って、少しだけ救われた気がした。
ミコ:山田の提案が入った瞬間、待つ話から逃げる話へ空気が変わったよね。助かる道が見えたはずなのに、むしろ誰が途中で欠けるのか不安が増したのがしんどい。
ユナ:その不安が当たってしまうのがつらいんだよね。私は脱出そのものより、聡子が人が減るたびに背負うものを増やしていくように見えて、表情を追ってしまった。
サキ:聡子の顔を追うと本当に苦しくなる。そこから心寧ちゃんとお母さんの場面に来るでしょう、あれはページをめくる手が止まったし、無事でいてって本気で思った。
ミコ:あの母子を見てると、銀座全体の被害が急に一人ずつの出来事になるんだよね。戦っている人数の多さより、守りたい相手が目の前にいる重さのほうが残ったな。
ユナ:人数より一人の重さっていう見方、かなり近い。だから私は警官隊の踏ん張りも、格好よさより限界が近づく感じのほうが強くて、物量差の怖さが妙に生々しかった。
サキ:限界が見える戦いって気持ちが休まらないよね。読み終えてから「これ、まだ一日目なんだ」って思い返したら、疲労まで想像しちゃって急にぞっとしたよ。
こんな状況で職質を気にするの? 伊丹の場面だけ空気が違う
ミコ:一日目って考えると、伊丹が別の場所を動いている場面の温度差も変に印象へ残るよね。関西弁のメイガスに導かれながら進むの、緊迫中なのに少し不思議だった。
ユナ:その不思議さ、私は息継ぎみたいに感じたな。ただ武器を持っているせいで職質を避けたいって事情が妙に現実的で、異世界の怪異と東京の日常が同居してるのが変だった。
サキ:職質を気にするところ、私もちょっと笑いそうになった。でも直後に銀座の惨状を思い出すから、笑っていいのか迷う感じで、その落差がずっと頭に残ってる。
ミコ:その落差があるから伊丹の移動も寄り道には見えなかったかも。どこで聡子たちの危機と交わるんだろうって考えながら読むと、別々の線が近づく感じが楽しかった。
ユナ:線が近づく感じはあるね。ただ私は伊丹が来れば全部安心、とは思えなかった。現場が崩れる速さのほうが勝って見えたから、間に合うのかって疑いがずっと消えなかった。
サキ:安心しきれないの、まさにそれ。聡子のところなんて逃げ道を作っても次の危険が来るから、助かったと思う暇がなくて、読んでる私までずっと急かされてる気分だった。
ミコ:急かされる感覚が続くぶん、伊丹の出番が見えたときは「ここで来るのか」って反応しちゃった。主役だから当然というより、離れていた人物がつながる快感があったな。
ユナ:その登場の効き方は好き。でも私はメイガスの存在もまだ気になるんだよね。伊丹を導く役だけで終わるのか、銀座の混乱にどこまで関わるのか、目が離せなかった。
サキ:メイガスも気になるけど、私は結局あの屋上側へ気持ちが戻っちゃう。伊丹の線が動いたからこそ、聡子のところへ早く届いてって、最後は祈るみたいに読んでた。
助かると思ったのに……心寧母子の場面がまだ離れない
ミコ:屋上側に戻ると、聡子が追い詰められていく流れは本当に容赦なかったね。逃げれば終わりじゃなく、足場も階段も安全じゃないから、選ぶたびに怖さが増していった。
ユナ:選択肢が減っていく怖さはあった。ただ私は怪異そのものより、人がパニックになって予定が崩れる瞬間のほうが怖かったな。正しい判断だけじゃ生き残れない感じがした。
サキ:予定が崩れる瞬間って胸がざわつくよね。私は心寧ちゃんのお母さんのところが一番つらくて、守ろうとしていた気持ちを思うほど、あの展開を簡単に飲み込めなかった。
ミコ:あそこは引きずるよね。だからこそ、ただ犠牲が増えたというより、残された側がその出来事を抱えて次へ進まなきゃいけない感じまで見えて、読後も重かった。
ユナ:重さは残ったけど、私は聡子が完全に折れてしまうのかと思ったところからの動きに救われたかな。状況は最悪なのに、物語としてまだ手が届く感じが戻ってきた。
サキ:救いが見えた瞬間、私もやっと息をした気がする。それまで脱落が続いていたから、誰かが間に合うかもしれないってだけで、こんなに安心するんだって驚いたよ。
ミコ:安心した直後でも危険は消えてないのが、この巻らしいところかもね。聡子へ怪異の手が迫る場面は、助けの気配と絶体絶命が重なって、ページを戻して見ちゃった。
ユナ:戻して見たくなるの分かる。私はそこで、救援が来ることより聡子自身がどう踏ん張るのかも気になった。ずっと守る側だった人の限界が近いように見えたから。
サキ:聡子の限界を思うと、次に無事な顔を見るまでは落ち着けないよ。しかも心寧ちゃんのことも残ってるし、助かる人数だけじゃなく心がどう残るのかまで気になる。
まだ初日なのが一番怖い、それでも次を見届けたくなる
ミコ:心がどう残るかって大事だね。銀座の戦いって大規模なのに、この巻では誰かを置いていく痛みが細かく積もるから、戦況より名前のある人たちを思い出してしまう。
ユナ:名前のある人が残るのは同感。ただ私は警官隊にも目がいったな。出動が十分に進まない中で押し込まれていく姿を見ると、勇敢さより現場だけでは覆せない差を感じた。
サキ:現場だけじゃどうにもならない感じ、悔しいよね。だから頑張ってる人が倒れるたびに「そこまでしなくていいよ」って思うのに、逃げない姿を見るとまた泣きそうになる。
ミコ:その矛盾した気持ちになるよね。守ってほしいけど、その人にも生きてほしい。山田や聡子を見てると、善意がきれいなだけじゃ済まない場所に置かれてるのが苦しかった。
ユナ:善意が危険と隣り合わせなのは刺さったな。一方で、誰かの判断が別の誰かの逃げ道になる場面もあるから、絶望だけには寄り切らないところが私は好きだった。
サキ:絶望だけじゃないから余計につらいんだと思う。助かるかもって期待した直後に状況が崩れると、心が追いつかなくて、何度も「待って」ってページに言いたくなった。
ミコ:期待を持たせてから揺らすの、かなり効いたよね。次巻は今巻で救いの気配が出た聡子の窮地と、動き始めた伊丹の線がどう重なるかを一番見届けたいな。
ユナ:そこは私も気になるけど、心寧ちゃんがこの一日をどう受け止めるのかも見たい。母子の出来事が大きすぎて、戦いが進んでも簡単に置いていけない気がするんだ。
サキ:心寧ちゃんのその先、本当に気になる。私は次巻で少しでも安心できる場面がほしいな。まだ初日の銀座だと思うと怖いけど、だからこそ誰かの無事をちゃんと喜びたい。
『ゲート0 -zero-』4巻は、銀座の惨状を派手な戦闘だけでなく、逃げる側の焦りや助けようとする人の選択まで近く感じられる一冊でした。
特に、聡子たちの脱出が崩れていく緊張感と、心寧母子をめぐる場面の痛みは強く残ります。
伊丹の動きが別線でつながってくるところもおすすめ。
まだ災厄の初日だと思うと重さがありますが、だからこそ次巻では聡子の窮地がどう動くのか、伊丹が銀座で何を変えるのかを見届けたくなります。
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